Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
岐阜県では2018年に発生した豚熱によって,10年以上かけて作成したブランド豚を失った。このとき,その受精卵を遠隔地で保存し,避難させられる技術があればブランド豚を失うことはなかった。この経験を経て申請者は新たなブタ受精卵の採取法に関する研究を開始し,2021年になってその採取法を開発できた。本研究では,新たに開発した方法で採取したブタ卵子の特徴を明らかにするとともに,同卵子の適切な受精・発生条件を明らかにする。これにより,ブタの体内成熟卵子の特徴を明らかにするとともに,二度と地域の貴重な遺伝子資源(ブランド豚)を失わないための「ブタ受精卵の採取・保存技術」の確立を目指す。