Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
細胞の外部からのシグナルは細胞膜上の受容体を通じて細胞内に伝達される。上皮成長因子受容体(EGFR)はその異常が多くの疾患と関与するため、創薬の標的分子である。細胞内の分子個々の動きを可視化する手法(1分子イメージング)により、EGFRの活性化が動きに顕著な変化を及ぼすことが見出されている。これは新しい活性化検出法であるため、開発中の全自動1分子解析システムと組み合わせれば、革新的な薬剤スクリーニングが実現する。しかし、活性化が分子動態を変化させるメカニズムは分かっていない。本研究では、分子構造や細胞膜環境と関連付けてメカニズムを解明し、細胞内1分子スクリーニングの基盤手法の実効性を裏付ける。