Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
真核生物の細胞分裂における一連の過程は細胞周期と呼ばれている。細胞周期の中で、外部の栄養状態や成長因子などを認識し、細胞周期を進めるかどうかを決定するG1-S期チェックポイントの理解は、基礎的にも臨床的にも重要である。G1-S期チェックポイントの進行において、古典的MAPキナーゼであるERKの活性化が必要であることが知られているが、G1-S期チェックポイント進行の十分条件となる細胞内シグナル伝達系ほとんど未解決のままに残されている。本研究では、細胞周期の進行、とくにG1-S期チェックポイントの進行におけるERKとAKTの動的ゲート機構を明らかにすることを目的とする。