Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
申請者らが発見したモデル生物、C. elegans の姉妹種(C. inopinata) は、これまでの同属種とは生態的に大きく異なっており、このことは、同属の極めて高い遺伝的可塑性の証明となった。本申請研究では、多様な食性を進化させた複数の線虫グループを対象に、その種分化に伴う生活様式、特に食性の多様化を、系統分類を基本として、形態(構造)、生態、ゲノムを統合的に解析することにより、食性の多様化要因を遺伝子レベルで明らかにする。さらに、C. elegans / C. inopinata 実験系を活用して、多様化因子の導入によって、実験的に食性進化の実証を行う。