Inbreeding depression and variation in reproductive traits; their effects on evolution
Project/Area Number |
23K23959
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Project/Area Number (Other) |
22H02696 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 45040:Ecology and environment-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
酒井 聡樹 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (90272004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
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Keywords | 植物繁殖 / 繁殖 / 近郊弱視絵 / 自殖率 / 形質の多様性 / 自家和合性 / 近交弱勢 |
Outline of Research at the Start |
植物の繁殖戦略は実に多様である。新たな性質が進化するためには、集団内に遺伝的変異が維持されていることが重要である。こうした変異が、どのような機構の下で維持されるのであろうか?本研究では、近交弱勢の大きさに集団内変異が維持され、それが、他の繁殖形質の遺伝的変異の維持ももたらしているという仮説を提唱しその検証を行う。本研究により、植物の繁殖戦略の多様性を生み出す基盤機構の解明を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
自殖率と近交弱勢はお互いに強く影響し合う形質である。理論的には、自殖率が高いほど近交弱勢が排除されやすく、完全自殖で低い近交弱勢か、完全他殖で高 い近交弱勢が進化すると予測されている。しかしながら実際の植物では、近交弱勢の大きさと自殖率の関係はほぼ無相関であり、自殖率が高いのに近交弱勢も高 いという植物が多数存在する。中間的な自殖率を示す植物種も多く、完全他殖または完全自殖のどちらかが有利であるというする古典的な予測と相反する。本研 究では、自殖率が高くても近交弱勢が排除されない要因として早期発現遺伝子と後期発現遺伝子の相互作用仮説を提唱した。早期発現遺伝子と後期発現遺伝子が 相互作用することにより、両方の遺伝子で有害遺伝子が維持されるという仮説である。このモデルでは、ある固定された自殖率の下で近交弱勢がどのように変化 するのかを解析している。近交弱勢のみが進化して自殖率は進化しないという仮定である。さらには、両者が進化するとどうなるのに発展させた。やはり、自殖 率と近交弱勢がともに高い状態が進化するのであろうか? 本研究では、自殖率と近交弱勢が共に進化する場合のシミュレーション解析を行った。その結果、これ までと同様に、自殖率が高いほど近交弱勢が排除されやすく、完全自殖で低い近交弱勢か、完全他殖で高い近交弱勢が進化すると予測された。このように、自殖 率の進化は、重要な影響を持ちうるものであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自殖率と近交弱勢はお互いに強く影響し合う形質である。理論的には、自殖率が高いほど近交弱勢が排除されやすく、完全自殖で低い近交弱勢か、完全他殖で高 い近交弱勢が進化すると予測されている。しかしながら実際の植物では、近交弱勢の大きさと自殖率の関係はほぼ無相関であり、自殖率が高いのに近交弱勢も高 いという植物が多数存在する。中間的な自殖率を示す植物種も多く、完全他殖または完全自殖のどちらかが有利であるというする古典的な予測と相反する。本研 究では、自殖率が高くても近交弱勢が排除されない要因として早期発現遺伝子と後期発現遺伝子の相互作用仮説を提唱した。早期発現遺伝子と後期発現遺伝子が 相互作用することにより、両方の遺伝子で有害遺伝子が維持されるという仮説である。このモデルでは、ある固定された自殖率の下で近交弱勢がどのように変化 するのかを解析している。近交弱勢のみが進化して自殖率は進化しないという仮定である。さらには、両者が進化するとどうなるのに発展させた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、数理モデルによるシミュレーション解析を行う。どのような条件下で高い近交弱勢が維持されるのかを解析していく。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)