Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
さまざまな炎症疾患モデルにおいて好塩基球が病態形成に寄与していることが報告されているが、そのメカニズムの詳細は良くわかっておらず 、またマウスモデルでの知見がヒトの病態をどの程度反映しているのかも不明である。そこで本研究では多様な病態が想定されているアトピー性皮膚炎に注目して、代表的なマウスモデルならびに患者の皮膚病変部の包括的解析(1細胞トランスクリプトーム解析等)を進めて、好塩基球が炎症の場で実際に発現している分子群を洗い出すとともに好塩基球と相互作用する細胞を特定し、好塩基球を起点とした炎症誘導カ スケードを明らかにして、ヒトアトピー性皮膚炎の病態解明ならびに新規治療法の開発につなげる。