Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
病原細菌レジオネラは感染宿主細胞の膜輸送系を操作し、増殖のニッチとなる固有の液胞を構築する。このプロセスは細胞小器官の膜動態に関わる様々な宿主タンパク質を制御することによって達成される。本研究課題では宿主 Rab GTPase のひとつである Rab10 に着目し、ユビキチンリガーゼを含むレジオネラの持つ多様な酵素群がどのように働いて Rab10 の細胞内局在を変えていくかを解析し、レジオネラ酵素群の多層的な作用が生み出す細菌の感染戦略を解き明かすことを目指した。