Project/Area Number |
23K24140
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Project/Area Number (Other) |
22H02878 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49060:Virology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
奥野 友介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00725533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 好隆 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40754940)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2022: ¥8,320,000 (Direct Cost: ¥6,400,000、Indirect Cost: ¥1,920,000)
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Keywords | Epstein-Barrウイルス / シングルセル解析 / CRISPR/Cas / がん遺伝子 / がん化機構 |
Outline of Research at the Start |
Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)は世界中の95%の人に持続的に感染しているウイルスです。ほとんどの人に対しては悪さをせず、ごく一部の人にがんを発生させるウイルスなのですが、効果的な感染の予防法も治療法も存在しません。また、なぜこのウイルスががんを発生させるかも十分にはわかっていません。この研究では、いくつかの最新の、遺伝子を操作する技術を駆使して、EBウイルスがもつ80個ほどの遺伝子のうち、どれががん化に深く関わるのかを明らかにします。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Epstein-Barrウイルス(EBV)の再活性化が感染細胞をがん化させる機構の解明である。まず[1]再活性化時に発現する約90のEBV遺伝子の中で、がん化に関与する遺伝子を決定し、次に、[2]それらの遺伝子によって、感染細胞ががん化する機序を特定する。 [1]ウイルス遺伝子のいずれが感染細胞のがん化に関与するかを解析する。遺伝子発現を活性化させるCRISPR/Casシステムを用いたウイルス遺伝子発現ライブラリーとシングルセル遺伝子発現分析を統合して、1つの実験系の中ですべてのEBV遺伝子をアッセイする。 [2]特定されたウイルス遺伝子のそれぞれについて、多層的遺伝子解析を行う。ウイルス遺伝子が感染細胞に与える効果の類似性に基づいて、遺伝子を分類する。遺伝子の機能が知られていれば、それに応じたアッセイを追加する。ここまでの結果に基づいて機序を考察し、その解明を進める。 2023年度においては、2022年度に明らかになった遺伝子発現活性化における問題([1] EBVゲノムは非常に高度にDNAメチル化されており、遺伝子発現活性化が困難であることと、[2] EBV感染細胞は通常、細胞あたり30コピー以上のウイルスゲノムを有しており、発現活性化に必要なアクセサリー蛋白が分散してしまうこと)に対応しつつ研究を進めた。すなわち、高度なDNAメチル化に対して、CRISPR/Casによる発現活性化にDNA脱メチル化を組み合わせた新たなシステム(CRISPR-TET)を採用した。また、EBVがヒトゲノムに挿入されておりコピー数が1~2に限定される細胞株を選定した。これらに基づいてシングルセル解析を行い、データの解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に上記[1][2]等の問題が発生し、解析系の組換えを迫られたが、研究の遂行を可能にするCRISPR-TETシステムを用いて実験を行い、計画へのキャッチアップを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の実験系を用いて、速やかに研究を遂行する。
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