Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
成熟T細胞腫瘍は、成人T細胞白血病リンパ腫 (ATL)、菌状息肉症 (Mycosis Fungoides; MF)、Sezary 症候群 (SS) 等からなる、予後不良な疾患群である。申請者は、ATLに対する前向き臨床試験の患者試料を用いた解析で、末梢血単核球 (PBMC) 中 B細胞比率が、有意な生命予後因子であることを明らかにした。このことは、B細胞免疫応答の臨床的重要性を示す知見である。本所見に基づき、成熟T細胞腫瘍でのB細胞免疫応答機構の全体像の解明と、 B細胞免疫応答状態を反映するバイオマーカーの確立による、患者層別化及び最適な治療確立のための基盤データ取得を、本研究の目的とする。