Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
高齢化で肺炎と誤嚥性肺炎が増えている。サルコペニアは筋力等の加齢に伴う低下である。咳は肺炎防御の中心でその強さを呼吸筋が制御し、その筋力低下で肺炎を発症する。本邦では呼吸筋力を肺活量で代用している。肺炎の悪化で胸水が貯留し、胸水は胸膜の血管が産生しリンパ管が排出する。現在不明な点は1)高齢者の肺活量と肺炎死亡の関係及び良好な筋力による改善効果、2)呼吸筋力増強の肺炎再発予防効果、3)胸膜脈管系の解剖や胸水による変化と治療法、である。1)は高齢者約千名を16年間追跡した鶴ヶ谷コホートで、2)は肺炎症例の呼吸筋力を訓練するコホートで、3)は胸膜脈管可視動物モデルで解析し、新規高齢者肺炎対策を示す。