Project/Area Number |
23K24406
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Project/Area Number (Other) |
22H03147 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土岐 祐一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20291445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 幸典 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10470197)
山下 公太郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20747159)
山本 和義 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70528637)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
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Keywords | グレリン / アナモレリン / 外科的悪液質 |
Outline of Research at the Start |
実施中の胃癌悪液質患者に対するアナモレリン投与のランダム化比較試験、実施計画中の上部消化管癌術後患者(外科的悪液質)に対するアナモレリン投与のランダム化比較試験のデータを用いて、1)悪液質改善の臨床的利益、2)グレリン/経口アナログ療法のバイオマーカー、3)経口アナログとグレリンと効果の差異、を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
癌悪液質とは食欲不振、筋肉減少、炎症反応の3つを伴う体重減少という症候群と定義され、グレリンはこの3因子の全てに拮抗する作用を持っている。一方、消化器癌の外科手術、特に胃癌、食道癌、膵臓癌の術後は同様の3徴を示す外科的悪液質といえる病態にある。令和4年には特に、「悪液質改善の臨床的利益を明らかにすること」を目的とした研究を実施した。具体的には胃切除後術後3ヵ月で7.1%、術後6ヵ月で8.6%、術後1年で9.3%、食道亜全摘後には術後1.5ヵ月で8.5%、3ヵ月後で10.7%、6か月後で11.0%、1年後で10.1%の体重減少を認めることを明らかにした。また、胃癌術後退院時の経口摂取カロリーは744kcal/日へ低下し、術後1ヵ月時点において1193kcal/日、術後3ヵ月時点において1513kcal/日、術後6ヵ月時点において1737kcal/日であり、術直後の急激な低下の後、時間 をかけて徐々に回復することを示した。さらに術後の体重減少率と術後機能障害(DAUGS20)および術後QOL(EORTC-QLQ-C30)の悪化が有意に相関することを明らかにした。 令和5年には胃癌悪液質患者を対象としたアナモレリンの特定臨床研究の症例登録を進めており、ウエアラブルデバイス(加速度、心拍数)を用いて、移動距離、高低差、在宅時間、社会行動等の活動性を継続的に評価しているところである。本研究ではサルコペニアだけではなく、術後化学療法の認容性、入院期間・再入院割合などの臨床的効果を明らかにすることを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始時に設定した以下の3点の検討について、一つ目の検討が順調に進展している。 1)悪液質改善の臨床的利益を明らかにすること 2)グレリン/経口アナログ療法のバイオマーカーを明らかにすること 3)経口アナログとグレリンの効果の差異を明らかにすること
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Strategy for Future Research Activity |
現在行っているアナモレリンの臨床研究において、ウエアラブルデバイス(加速度、心拍数)を用いて、移動距離、高低差、在宅時間、社会行動等の活動性を継続的に評価する予定である。これまでのグレリン/アナモレリン研究にて筋力の改善効果は認められていないが、日常の運動量を総合的に評価することにより運動機能の改善の観点からのサルコペニア改善を期待する。また、計画中の外科的悪液質を対象とした試験ではサルコペニアだけではなく、術後化学療法の認容性、入院期間・再入院割合など、より顕著な臨床的有効性が証明できるものと期待している。また、胃癌食道癌術後患者に対するアナモレリンの投与について研究を計画しているところである。
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