Project/Area Number |
23K24417
|
Project/Area Number (Other) |
22H03158 (2022-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亮 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10570319)
上野 耕司 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30736070)
藏澄 宏之 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50645116)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | 再生医療 / 血管新生 / エクソソーム / エクソソーム治療 |
Outline of Research at the Start |
細胞治療による血管新生の機序として、その移植された細胞が分泌するエクソソームが関与していることが報告されている。そして、そのエクソソームが血管新生を誘導する機序として、エクソソームに内包されているmicroRNAが主因であるとも報告されている。本研究では、独自のスクリーニング実験による、エクソソームに内包されているmiroRNAの中から、新規の血管新生能を持つmicroRNAを見つけることを研究の目的としている。
|
Outline of Annual Research Achievements |
歯髄幹細胞が分泌するエクソソームの血管新生能を確認するために、BALB/c下肢虚血マウスモデルに対して、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームを大腿部に投与し、経時的にドップラーで血流を確認したところ、コントロール群と比べて、エクソソーム投与郡では、血流が改善する結果が得られた。 エクソソームによる血管新生は、エクソソームに内包されているmicroRNAが関与しているという報告から、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームには、血管新生に関与するmicroRNAが内包されていると考え、そのmicroRNAを探索する解析を実施した。歯髄幹細胞を低酸素培養することで、歯髄幹細胞が血管新生に対応する変化を示すかを確認するために、歯髄幹細胞を通常の酸素濃度での培養と、低酸素培養による比較を行い、その時に、歯髄幹細胞が分泌するエクソソームに内包されているVEGFの量をELISAで解析すると、低酸素培養した歯髄幹細胞が分泌するエクソソームには、通常の酸素濃度で培養した時と比べて、VEGFの量が増加している結果を得た。 先ずは、歯髄幹細胞を通常酸素濃度および低酸素で培養後、培養液からエクソソームを単離し、そのエクソソームに内包されているmicroRNAを抽出し、microRNAアレイ解析を実施することで、低酸素培養でエクソソームでの内包量が上がるmicroRNAを13個特定することが出来た。次に、それらのmicroRNAを内包したエクソソームをヒト大動脈内皮細胞に添加培養し、細胞増殖能を解析することで、細胞増殖を促す4個のmicroRNAを見出した。更に、BALB/c下肢虚血マウスモデルに対して、4個のmicroRNAを個々に内包したエクソソームをを大腿部に投与し、経時的にドップラーで血流を確認することで、最も、血流改善効果を示す1つのmicroRNAを特定することが出来た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
独自のスクリーニング実験から、血流改善効果を示すmicroRNAを見出すことが出来たため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今回、見出した血管新生能を持つmicroRNAの機能解析を実施する。
|