Project/Area Number |
23K24430
|
Project/Area Number (Other) |
22H03171 (2022-2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岡田 英志 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30402176)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
鈴木 昭夫 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (80775148)
手塚 宜行 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任教授 (90868209)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
|
Keywords | グリコカリックス / 血管内皮細胞 / 血管内皮グリコカリックス / 血管内皮障害 / レクチン |
Outline of Research at the Start |
血管内皮細胞一層で構築される毛細血管は表面を血管内皮グリコカリックスに覆われ,血液-組織間の物質交換を中心とする生体維持の役割を担っている。 臨床的に,侵襲の種類によって障害されやすい臓器や部位が異なることは知られているが,これは臓器防御機構の最前線に位置する血管内皮細胞の形態やグリコカリックスの構造の違いが関与していると考えられる.本研究では血管内皮細胞が発現するグリコカリックスの発現パターンを臓器や部位別に同定し, さらに急性炎症下での臓器保護のメカニズムの解明を目的とする.
|
Outline of Annual Research Achievements |
毛細血管は表面を多糖類や糖タンパク質で構成される糖衣(血管内皮グリコカリックス: eGCX)に覆われ,生体維持の役割を担っており, eGCXの形態が臓器により異なること,全身炎症を惹起させた場合にはeGCXの薄い臓器から臓器障害をきたすことが知られている.臨床的に侵襲の種類によって障害されやすい臓器や部位が異なることは知られているが,これは臓器防御機構の最前線に位置する血管内皮細胞の形態やeGCXの構造の違いが関与していると考えられる. 前年度までに、各臓器におけるeGCXを構成する糖タンパク質および糖鎖の違いを評価するために各臓器のeGCXのイメージングに各種レクチンを使用しその有用性を検討した. 蛍光色素で標識した7種類のレクチン(レクチン1-7)を用いてマウスの脳, 肺, 腎臓, 心臓, 肝臓, 膵臓, 小腸, 大腸を染色し評価を行った.脳の他の組織と比較してレクチン1-3は血管に特異的に染色され, 特にレクチン1,2は脳eGCXの可視化に有用と考えられた. 一方, レクチン1,2, 4は脳の他の組織と比較して, 脳脈絡叢, 糸球体, 肝臓の血管に特異的に陰性であった. レクチン5, 6は各臓器のeGCXに強い染色性を示したが, 同じ臓器の他の組織と比較すると非特異的であった.レクチン7はマウス臓器のeGCXにおいて染色性を示さなかった. 本年度はヒトの細胞(肝臓, 大腸, 腎臓, 脳, 皮膚, 肺, 心臓)を用いてレクチンによる細胞間の糖鎖プロファイルを比較したところ、同じ連続型の血管構造を持つ脳、肺、心臓ではシアル酸構造認識レクチンの割合が大きく異なっていることが確認された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
レクチンアレイによる細胞間の糖鎖プロファイル比較を施行した
|
Strategy for Future Research Activity |
正常時の解析がおおむね順調に進んでいるため、今後は炎症による障害時の解析を行う。
|