Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
ほ乳動物の卵子や受精卵には脂肪滴が蓄えられることが古くから知られているが、脂肪滴の存在意義の多くは不明である。最近、申請者らはマウスの卵子から非破壊的に脂肪滴だけを取り除く技法を開発して、この方法で作製した脂肪滴除去卵は卵割時に細胞質の断片化(フラグメンテーション)を起こすことを見出した。フラグメンテーションはヒトの受精卵の品質評価の指標となるほど胚発生と密接に関わっている。本研究では、卵子や受精卵に蓄えられた脂肪滴とフラグメンテーションの関係性を多角的な解析によって明らかにすることで、脂肪滴の存在意義の理解を目指す。