Project/Area Number |
23K24577
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Project/Area Number (Other) |
22H03319 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
樋口 倫代 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00547557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八田 早恵子 名古屋学芸大学, 看護学部, 准教授 (30721659)
佐藤 由佳 名古屋学芸大学, 看護学部, 助教 (60939635)
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (60353166)
遠藤 晋作 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60750883)
松浦 未来 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 研究員 (60938992)
椎名 渉子 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (70765685)
吉野 亜沙子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00979784)
サロンガ レジナルドバヤニ 名古屋市立大学, 高等教育院, 語学講師 (10831018)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | アクセス / 保険情報 / 外国人住民 / やさしい日本語 / 参加型教育 / 保健情報 / 健康における公平性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、4つのサブプロジェクト(SP)により、外国人住民における保健情報へのアクセスの背景を探り、アクセス向上のための方策を開発して評価することを目的とする。職業上支援的立場にある人、将来の保健医療従事者である看護学生、外国人住民らを対象とし、保健医療情報に関する課題、保健医療従事者と外国人住民双方の知識とスキル、外国人住民の保健医療状況へのアクセス状況と関連要因について、質的分析、社会疫学的分析、介入研究を混合した方法で行う。研究を通して、外国人住民の保健情報へのアクセスが向上し、誰もが健康を享受できる共生社会をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、4つのサブプロジェクト(SP)により、外国人住民における保健情報へのアクセスの背景を探り、アクセス向上のための方策を開発して評価することを目的とした。 SP1(ライフステージに応じた保健情報提供に関する課題の探索)は、保育士と慢性看護師を対象とした質的調査である。聞き取りが終了していた慢性看護師5人のうち1名の分析が終了し学会発表した。保育士は今年度に追加の2名の聞き取りを行い予定していた4名のデータ収集を終了した。 SP2(看護学生におけるやさしい日本語の認知、知識およびスキルの測定と教育モデルの開発)は、看護学生らに「やさしい日本語」の教育を実施し、その前後の知識とスキルを反復測定する。昨年度までに3学年へのやさしい日本語の講義とその前後のデータ収集、入力が終了していた。初回調査時の前後比較により教育効果を示した論文は、昨年度後半で投稿していたものが査読を経て受理され掲載された。同対象の卒業前フォローアップ調査を実施したが回答率が著しく低かったため分析を断念した。 SP3(多言語保健情報へのアクセスと受入れの分析)は、外国人住民らを対象とした公的な多言語保健情報へのアクセスに関する質問票調査である。COVID-19についての保健情報アクセスと知識について、対象と規模を縮小して昨年度までに完了していた調査結果を、英文誌投稿した(現在査読中)。当初計画の結核についての調査は倫理審査に向けた具体的な研究計画に着手した。 SP4(参加型保健情報発信システムの開発、活用と評価)は、介入研究である。まず、移民への保険医療情報提供関連した介入研究について文献レビューを行った。参加型保健情報発信のオンラインシステムについてはソフトウェア開発会社に委託し、ベースのシステムを作成した。これを利用した保健情報動画コンテストはSP3と同じ研究協力機関に依頼する想定で、研究計画作成に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SP1(ライフステージに応じた保健情報提供に関する課題の探索)は、データ収集が終了し、入力と分析を継続しているが、2024年度中に分析完了を目指していたためやや遅れている。 SP2(看護学生におけるやさしい日本語の認知、知識およびスキルの測定と教育モデルの開発)は、前後比較のデータ収集をすべて終了し論文を1本発表することができたが、フォローアップ調査ができていないため、やや遅れている。 SP3(多言語保健情報へのアクセスと受入れの分析)は、当初計画をやや変更したパイロット調査については完了し、英文論文を投稿することができたが、当初計画調査が遅れている。 SP4(参加型保健情報発信システムの開発、活用と評価)は、コンテスト開催準備のうち参加型情報発信システム構築のベースはできたが、2024年度内にコンテスト実施ができなかった。一方、当初計画にはなかった、関連する先行研究についてスコーピングレビューを完成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
P1(ライフステージに応じた保健情報提供に関する課題の探索)は:2024年度は分析と執筆を継続する。終了までに保育士対象、慢性看護師対象の各1論文を投稿する。 SP2(看護学生におけるやさしい日本語の認知、知識およびスキルの測定と教育モデルの開発):2024年度は1学年のフォローアップ調査を実施する。終了までにフォローアップ調査を含めた分析を行い、終了までに1論文を投稿する。また、やさしい日本語を含めた、多文化健康支援教育モデルの開発を行う。 SP3(多言語保健情報へのアクセスと受入れの分析):当初計画であった日本の公的機関が発行している結核に関する他言語情報についての研究に関して、2024年度前半で倫理審査承認を受ける。日本語学校生徒を対象とした調査を実施し、データ収集、分析まで完了する。終了までに英文で1論文投稿する。 SP4(参加型保健情報発信システムの開発、活用と評価):追加でおこなったスコーピングレビューを2024年度中に英文論文として完成させる。2024年度半ばころまでに、倫理審査承認を受け、同時に参加型情報発信システムを完成させる。SP3の結果をSP4のベースラインとする予定であるため、そちらの進捗を鑑みながら、2024年度末に保健情報動画コンテストを実施する。2025年度は、コンテスト実施によって得られた、介入の効果、視聴者の受入れ、使用された日本語について、研究者が分担して分析と執筆を行い、英文を含めた3論文を作成する。投稿は終了後になる可能性がある。
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