Project/Area Number |
23K24638
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Project/Area Number (Other) |
22H03380 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58050:Fundamental of nursing-related
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
太田 勝正 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 教授 (60194156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青石 恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (00454372)
新實 夕香理 名古屋女子大学, 健康科学部, 教授 (20319156)
中山 奈津紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (30454375)
嶋崎 和代 中京学院大学, 看護学部, 教授 (70611424)
山田 聡子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80285238)
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥15,080,000 (Direct Cost: ¥11,600,000、Indirect Cost: ¥3,480,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | Z世代 / ケア / 看護 / 人材育成 / キャリアイメージ / 道徳的感受性 / キャリア / 看護師 |
Outline of Research at the Start |
デジタルネイティブな時代に生まれた世代を指すZ 世代は、職業選択、やりがいなどに、それまでのX 世代やY 世代と異なる価値基準を持っていると言われている。しかし、看護の基本となる「ケア」について、どのようなイメージを抱いているのかは十分に明らかにされていない。 本研究は、そのZ 世代のケアイメージを多角的、記述的に捉えるためのアンケート調査、および、看護キャリア志向との関連を調べるインタビュー調査によって構成される。これにより、Z 世代のケアイメージを明らかにするとともに、ますます少子化が進むわが国における今後の看護人材の確保のための手がかりを得ることを目的とするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、以下の2つの調査研究を実施した。 (1)中学生および高校生を対象としたインタビュー調査 A県内の3つの中学校の2年生および3年生合計16名(3グループ)、4つの高等学校の2年生29名(6つのグループ)の生徒の協力を得て、ケアを受けたり提供した経験、ケアの専門職に対するイメージ、将来のキャリアにおけるケアならびに看護に関する専門職の希望の有無などを尋ねた。その結果、受けたケアとして「心のケア」が示される一方で、提供したケアにも友人に対する「心のケア」が示された。また、ケアの専門職として看護師を含む医療関係者だけでなく学校の先生や養護教員などが上げられた。看護職に対しては肯定的なイメージの一方で、責任の重さや職場環境の悪さなどの負のイメージも共存している様子が示された。 (2)看護系の大学あるいは専門学校の新1年生に対するインターネット調査 インターネット調査会社に登録されているモニターを対象とする2種類のインターネット調査を実施した。1つ目は、約1300万人のモニター登録者を抱えるサービス会社を通じて行ったもので、看護系の大学、専門学校の1年生と一般の大学、専門学校の1年生の合計約10万人を母集団とする調査である。両者に共通する調査項目として進路選択の決定時期と理由などを尋ね、一般学生には将来の志望キャリアを、一方の看護系学生には看護や看護師に対するイメージやあこがれ、ならびに、そのようなイメージに影響を与えた事柄(親や学校の先生の勧め、テレビドラマやマンガ等)などを尋ねた。2つ目の調査は、約650万人が利用者しているSNSサービス会社を通じたもので、その利用者の中の看護系の大学および専門学校の1年生に絞って同様の質問を投げかけた。こちらは、結果の解析中であるが進路選択等の影響要因について、より掘り下げた結果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
中高生を対象とするインタビュー調査については、近隣の複数の中学校と高等学校から理解と協力が得られ、計画通りの調査を実施することができた。しかし、その過程で、全国の中学生と高校生を対象とするアンケート調査では、調査協力に関する学校との事前調整ができないために(近隣の学校ではないため)、予定していた調査方法の見直しが必要となり、具体的な調査方法を盛り込んだ研究倫理審査に進むことができなかった。そこで、2023年度は当初、研究終盤に実施予定であった看護系の大学と専門学校の1年生を対象とした進路選択と看護のキャリアイメージに関する調査を先行して行うこととし、研究実績の概要に示すような成果を得た。なお、前年度の調査により、調査票作成に必要な概念やキーワード等は十分に収集できており、調査票作成上の問題はとくになかった。 以上により、研究計画全体としては研究目的に向かって概ね順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、以下の2つの調査を行う。 1つ目は、全国の中学生および高校生を対象とするアンケート調査である。中学校と高等学校それぞれ100から200校程度に調査協力依頼を行い、中学2年生について400人、高校2年生について400人の回答数を目標とした調査を計画している。ただし、前述のように一般的な調査依頼の手続きでは、十分な調査協力者数が得られない可能性があるため、全国の中学生、高校生から幅広い調査協力を得られる可能性のあるインターネット調査に置き換えて実施することも検討している。なお、対象学年について、当初計画ではそれぞれ2年生を対象とすることを考えていたが、今までの調査結果から例えば、高校2年生と3年生との間に進路選択時期に関する大きな差があることなどが判明しており、中学生、高校生ともに全学年を対象とすることを検討している。 2つ目は、看護系の大学と専門学校の1年生に対するインタビュー調査である。2023年度のインターネット調査により、1年生が自分の将来の職業として看護の道を選択した時期やその理由についてある程度明らかにすることができた。その結果を踏まえながら、看護の道を選択した理由やそれに影響を与える要因について、より掘り下げるためのインタビュー調査を行う予定である。
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