Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
近年の疫学的エビデンスでは、生活環境や職場環境に遍在している長時間の「座位行動」が心血管疾患および慢性腎臓病の重症化にそれぞれ独立して関与することが明らかにされている。しかしながら、座位行動が心腎連関の進行過程を加速させるか否かは不明である。加えて、実験室レベルにおける座位行動の介入研究が不足しており、長時間の座位行動を実際に中断した際に心血管系や腎臓でどのような変化が生じるのかについては不明な点が多く残っている。そこで本研究は、超音波画像診断技術などを用いて座位行動の中断が心血管系および腎臓に及ぼす急性的・慢性的な影響を明らかにすることを目的とする。