Project/Area Number |
23K24732
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Project/Area Number (Other) |
22H03475 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 靖司 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (10546708)
竹垣 淳也 神戸大学, 農学研究科, 助教 (10824055)
吉崎 貴大 東洋大学, 健康スポーツ科学部, 准教授 (50732830)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥15,210,000 (Direct Cost: ¥11,700,000、Indirect Cost: ¥3,510,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | 骨格筋 / レジスタンス運動 / たんぱく質 / サルコペニア / 高齢者 / ロイシン / 筋肥大 |
Outline of Research at the Start |
加齢に伴う筋量と筋機能の低下(サルコペニア)は転倒による骨折や代謝疾患のリスクを増加し、高齢者の機能的自立を奪いQOLを低下させる深刻な問題である。栄養摂取と運動は共に骨格筋量の維持/増加において重要な要因であるが、サルコペニア予防にどのような栄養摂取や運動が効果的かは未だ未解明である。 本研究では、たんぱく質摂取に焦点をあて、食事で不足するたんぱく質の補完とレジスタンス運動の組み合わせが、筋たんぱく質の代謝調節に与える影響を明らかにする。また、3食の食事取量と筋量・筋機能との関係性を明らかにし、個別化された栄養介入とレジスタンス運動の組み合わせが身体組成・機能に及ぼす影響を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
栄養摂取と運動は共に骨格筋量の維持および増加において重要であるが、サルコペニア予防にどのような栄養摂取や運動が効果的かは未だ未解明な点が多い。本研究では、たんぱく質摂取に焦点をあて、食事で不足するたんぱく質の補完とレジスタンス運動の組み合わせが、筋たんぱく質の代謝調節に与える影響を明らかにすることを目的としている。 2023年度は2022年度に引き続き、食間のたんぱく質摂取が7日間の筋たんぱく質合成速度および関連因子の発現にどのような影響を及ぼすかを検討するために、以下の研究実施と組織の分析を行った。 対象は20-40歳の健康な男性で、プラセボ間食群とたんぱく質間食群の2群に分けた。7日間の間に2.2 g/kg体重のたんぱく質を総摂取量として与え、その内1.2 g/kgはホエイプロテインとして3回に分けて摂取させた。たんぱく質間食群は朝・昼食間、昼・夕食間、就寝前に、プラセボ間食群は各食後にプロテインを摂取した。介入期間中にレジスタンス運動と筋生検を実施し、筋タンパク質合成速度と関連因子の変化を評価した。その結果、7日間の介入後、運動により両群の筋タンパク質合成速度は有意に増加したが(プラセボ間食群1.50±0.23 %/日、たんぱく質間食群1.68±0.24 %/日、P < 0.05)、間食のタイミングによる差異は認められなかった。また、アミノ酸輸送体LAT1の発現も両群で増加したが(P < 0.01)、こちらも間食のタイミングによる差異はなかった。以上のことから、運動を伴う場合、間食によるたんぱく質の摂取タイミングが筋タンパク質合成速度に追加的な効果をもたらすことは確認できなかった。したがって、3食の食事によるたんぱく質摂取が筋タンパク質合成の主要な促進手段であると結論づけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度に実施予定だった観察研究の進行が遅れているが、今年度中にデータが取得できれば予定どおりに2025年度の介入研究の実施が可能となるため、おおむね順調に進んでいると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
健常な高齢男女を対象として食事調査、筋量・筋機能の評価、並びに身体活動量の評価を行い、身体活動量の差異による影響を補正した上で、既得の習慣的な食事摂取状況(特に3食の各食事でのたんぱく質摂取量)と筋量・筋機能の関係性を明らかにする。 食事調査:介入前に7日分(平日5日、休日2日)の24時間食事記録を実施し、さらにデジタルカメラを配布する。これらによって得られた各被験者の食事内容の情報を管理栄養士が確認し、栄養価計算を行うことで、エネルギーおよび栄養素摂取量を評価する。 筋量・筋機能の評価:DXAによる体組成(除脂肪量、脂肪量、骨密度)の測定、MRIによる筋横断面積(上肢および下肢)の測定をつうじて、筋量を評価する。さらに、Biodexによる最大筋力(等速・等尺性の最大膝伸展筋力)の測定を行い、筋機能を評価する。 身体活動量:身体活動量質問表(IPAQ)を用い、習慣的な身体活動の量を評価する。
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