Project/Area Number |
23K24779
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Project/Area Number (Other) |
22H03522 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Shubun University |
Principal Investigator |
近藤 浩代 修文大学, 健康栄養学部, 教授 (50333183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 英己 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20278998)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥9,490,000 (Direct Cost: ¥7,300,000、Indirect Cost: ¥2,190,000)
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Keywords | 糖尿病 / マクロファージ / 機能性栄養成分 / 炎症 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病の合併症は,大血管や微小血管において早期から高頻度に特有の血管の障害が認められ,これらの血管の障害が合併症の主な原因となっている. また,組織内の終末糖化産物生成を増大させ,組織へのマクロファージの細胞浸潤に特徴づけられる慢性炎症を生じることが報告されている. マクロファージは糖尿病合併症の炎症の始まりからその進展や,臓器の機能の変化に関与している可能性が高いことから,このマクロファージの制御によって糖尿病合併症の予防の方法を開発・検証することを目的とした.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は慢性炎症に関与するマクロファージや糖尿病合併症との関連を検証するために計画した.糖尿病の合併症の主要な要因として,大血管や微小血管で早期から高頻度に特有の血管障害が認められている.また,糖尿病では組織内の終末糖化産物の過剰生成がおこり,組織へのマクロファージの細胞浸潤に特徴づけられる慢性炎症を生じることが報告されている.マクロファージは糖尿病合併症の炎症や臓器の機能の変化に関与している可能性が高いことから,マクロファージの制御によって糖尿病合併症の予防の方法を開発・検証することを目的とした. 本年度は主に培養細胞による検証を実施した.機能性栄養成分の効果が酸素濃度環境により変化する可能性があることから酸素濃度による影響の変化についても検討をした.また,酸素濃度や機能性栄養成分の効果について検証するためにマクロファージの炎症状態を評価する実験系を構築した.異なる酸素濃度の培養環境のシステム構築を行い,酸素濃度環境を変化させてマクロファージの炎症の変化を検証し,酸素濃度によりマクロファージの炎症マーカーであるTNFα, IL-6, IL1βなどの因子が変化することが観察された. さらに炎症を誘導させたマクロファージに機能性栄養成分を添加してマクロファージの炎症を抑制するかを検証するため、発現する炎症因子を測定する実験系の構築を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響による制限によって、機材開発の遅れが生じたため
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き酸素濃度を変化させることができる環境システムを構築し, 培養系を確立する計画である. 同時に機能性栄養成分がマクロファージによる炎症を抑制するかどうか,超音波照射が栄養成分の取り込みを促進させるかどうか,さらに異なる酸素濃度環境がマクロファージの極性を変換するかどうかを引き続き検証する計画である. これらの検証からマクロファージを制御することで糖尿病合併症を予防することができるか検証を行う方策である.
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