Project/Area Number |
23K24987
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Project/Area Number (Other) |
22H03733 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63010:Environmental dynamic analysis-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
木田 森丸 神戸大学, 農学研究科, 助教 (70903730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 友輔 京都大学, 化学研究所, 助教 (40823745)
山口 保彦 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 総合解析部門, 主任研究員 (50726221)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
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Keywords | 溶存有機物 / 微生物 / 複雑多様性 / 琵琶湖 / FT-ICR MS / 細菌 / 分子複雑性 / 水圏有機地球化学 / 長期残存性 / 分子多様性 / 低分子 |
Outline of Research at the Start |
水圏においてDOMが分解されずに長期間蓄積するメカニズムは不明である.植物プランクトン由来の易分解性の高分子DOMから難分解性の低分子DOMへの微生物による変換がDOMの難分解化メカニズムとして有力視されているものの,なぜ低分子DOMが難分解性を示すのかは明らかでない.本研究では,低分子DOMの分子レベルでの複雑多様性が難分解性の根拠であると考え,基質のDOM特性が低分子DOMの複雑性と難分解性をどのように規定するかを解明する.また,微生物による低分子DOMへの変換プロセスおよび関与する微生物叢をマイクロコスム実験と天然環境で解析し,影響する環境要因を解明する.
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Outline of Annual Research Achievements |
計画A「マイクロコスム実験による高分子DOMの影響の解明」 初年度に引き続き,パイロットスケールで基質のグルコース濃度を変えた微生物分解実験(暗条件・一定温度)を継続した.定期的な試料採取は順調に進んでおり,基本的水質およびDOMの濃度とフーリエ変換型イオンサイクロトロン質量分析計(FT-ICR MS)による分子組成解析も問題なくデータが出始めている.微生物群集組成の解析も問題なく進んでおり,水質・DOM・微生物について時系列変化を追跡している.途中経過は学会発表を行った.
計画B「DOMと微生物群集の時空間分布の解明」 初年度に引き続き,毎月深度別に琵琶湖水のサンプリングを継続しており,計画Aと同様に,水質(現場測定)およびDOMの濃度とFT-ICR MSによる分子組成解析を円滑に継続している.微生物群集組成についても同じく問題なく進展中である.DOMの分子サイズ分布を定量するためのサイズ排除クロマトグラフィー全有機炭素(SEC-TOC)分析も初期のサンプルに対してデータが出ている.DOM-細菌の共変動解析も初年度のサンプルについておこない,両者の共変動を検出する目途がついている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に示した通り,進捗は順調である.
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Strategy for Future Research Activity |
3年間のモニタリング的性質のある研究であるので,R5年度もR4年度と同様の手順で計画を進めて行く.
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