Investigation on water mass and biological transport in the Antarctic coastal areas through the oceanographic survey by penguins
Project/Area Number |
23K24991
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Project/Area Number (Other) |
22H03737 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63010:Environmental dynamic analysis-related
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
國分 亙彦 国立極地研究所, 先端研究推進系, 助教 (90580324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草原 和弥 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(環境変動予測研究センター), 研究員 (20707020)
高橋 晃周 国立極地研究所, 先端研究推進系, 教授 (40413918)
真壁 竜介 国立極地研究所, 先端研究推進系, 准教授 (40469599)
後藤 慎平 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (90772939)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥7,670,000 (Direct Cost: ¥5,900,000、Indirect Cost: ¥1,770,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ペンギン / 海洋生態系 / ナンキョクオキアミ / 海洋海氷モデル / バイオロギング / 南極海沿岸域 / 塩分計 / 海氷海洋モデル |
Outline of Research at the Start |
近年南極沿岸では急速な環境変化が観測されており、それによる生態系への影響評価と将来予測の必要性が高まっている。南極沿岸では海氷が多いため船舶による広範囲の海洋・生態系観測が難しかった。そこで、本研究では潜水動物に装着可能な小型の水温塩分データロガーを数100kmの範囲にわたって回遊するアデリーペンギンに取り付け、海中の海洋環境と採餌行動を同時に観測する。そしてこのような現場観測と、海氷海洋モデル、各栄養段階の安定同位体比分析を組み合わせて、沿岸と沖合を結ぶ海洋循環や生物輸送プロセスを明らかにし、風と海氷という基礎的な物理パラメータから生態系の応答を精度よく予測することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では潜水動物に装着可能な小型の水温塩分データロガーを開発してそれを数100kmの範囲にわたって回遊するアデリーペンギンに取り付け、海洋環境と採餌行動を同時に観測し、現場観測と海氷海洋モデル各栄養段階の安定同位体比分析を組み合わせて、南極沿岸と沖合を結ぶ海洋循環や生物輸送プロセスを明らかにすることを目指している。 初年度の2022年には既存のデータであるアザラシによる南極沿岸の海洋観測結果をとりまとめ、国際学会で発表した。また、ペンギンの行動データから、ペンギンが海氷上で静止しているとみられる時間帯のGPS軌跡を抽出してそれを海氷の動きとみなし、海表面の海水の動きを可視化できるかどうかを検討した。 また、動物装着型の小型水温塩分計の開発に資するため、海洋測器としての小型塩分計や幅広い塩分帯を計測可能な小型塩分計、反応速度の速い水温センサーの選定を進めた。 さらに、2023年度に予定している南極昭和基地での現場調査のために必要な手続きや訓練、機器類の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
水温塩分についてこれまでに得られている既存のデータを取りまとめて学会で発表したほか、ペンギンの行動軌跡から海氷の動きを抽出する方法の検討などを進め、現場データが得られた際の解析方法について一定の見通しを付けられたことと、ペンギンに小型機器を装着して海洋環境を計測する準備を進めていることから、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に南極での現場調査を予定しており、南極沿岸の海洋環境を広い範囲で計測することを第一目標としている。同時に、血液サンプルや動物プランクトンサンプルなど、同海域の食物網を解析するためのサンプリングも実施する予定である。 これらの現場データが得られ次第、解析や分析を開始する。観測機器については、改善の必要性のある点をリストアップし、さらに次の年度以降の現場観測にフィードバックさせる。 解析結果や分析結果をとりまとめ、国内外の学会や論文で発表する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Across the North Pacific, dietary-induced stress of breeding rhinoceros auklets increases with high summer Pacific Decadal Oscillation index2023
Author(s)
Ui Shimabukuro, Akinori Takahashi, Jumpei Okado, Nobuo Kokubun, Jean-Baptiste Thiebot, Alexis Will, Yutaka Watanuki, BrieAnne Addison, Scott A. Hatch, J. Mark Hipfner, Leslie Slater, Brie A. Drummond, Alexander S. Kitaysky
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Journal Title
Marine Ecology Progress Series
Volume: 708
Pages: 177-189
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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