Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
急増する洋上風力発電(洋上風力)は海鳥の餌場を消失させたり風車との衝突リスクをもたらしたりするが、現在それらのリスクを精度よく評価・予測する環境アセスメント手法は確立していない。本研究では、北海道で繁殖するカモメ類2種を対象に船舶や海岸からの目視など既存の複数の海鳥観測手法とGPSトラッキング手法を同時に実施し、それぞれの手法から洋上風力のリスクを予測する。それぞれの予測結果を比較・検討し、GPSトラッキングと同様のリスク予測精度を得るための既存手法の最適な組み合わせや実施頻度を検証する。これらにより、洋上風力の海鳥に対するリスクを精度よく予測する実用的な環境アセスメント手法を確立する。