Project/Area Number |
23K25151
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Project/Area Number (Other) |
22H03897 (2022-2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2022-2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
古賀 元也 崇城大学, 工学部, 准教授 (30635628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亜原理 有 崇城大学, 情報学部, 准教授 (20581599)
松原 誠仁 熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (60515782)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | バリアフリー / 福祉のまちづくり / 交通弱者支援 / ワークショップ / 経路探索 / 交通弱者 / バリアフリー調査 / 生活関連経路 / 熊本市 / 交通弱者ナビ / 支援システム / まちなか回遊支援 / 車いすナビ / PLATEAU / 支援システムの開発 / まちなか活動支援 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,健常者だけでなく,身障者,妊婦,幼児帯同者,高齢者といった交通弱者も含めたすべての主体がまちなか活動を楽しむことができるよう,交通弱者のまちなか活動を支援することである。我々は2013年より車いす使用者のまちなか活動を支援する福祉のまちづくりに取り組んでおり,その成果として『車いすナビ』を開発,実用化した。しかし,これは熊本のまちなか限定であることから本研究課題において全国展開モデルへの取り組みと,ユーザーの拡大(車いす使用者から交通弱者全般へ)さらにGPSの届かない屋内移動の支援,そして先端技術との連携(車いすの自動運転によるナビ)を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
我が国は人口減少時代を迎えており,全国の地方都市では郊外の都市化を抑えるため,中心市街地に商業施設や人々が集まるコンパクトな都市づくりを目指している。そのためには健常者だけでなく,車いす使用者や視覚障がい者,妊婦,ベビーカー使用者等の交通弱者も含めたすべての主体がまちなか活動を楽しめるような魅力的なまちづくりが求められている。 本研究課題の対象地である熊本市は,その実現に向け2023年6月にバリアフリーマスタープランを策定し,熊本市移動円滑化基本構想に基づくバリアフリー化に向けた取り組み方針を掲げている。しかし,取り組み方針のひとつである『市民(地域)・事業者・行政の連携・協力によるバリアフリー化の推進』に対し,その具体的な取り組み手法はまだ提案されていない。そこで2023年度の研究課題において,交通弱者も含む地域住民,行政,大学といった各主体連携による『参加型まちづくり手法』を提案,実施し,その有用性を検証することを目的とした。本手法は以下の通りである。 (1)熊本市中心市街地の現状の把握:フィールドワークを実施し,建物,店舗のバリアフリーに関する現状を把握し,まちなかの良い点,問題点・課題を明らかにする(ハード面)。また,各店舗に対しアンケート調査を実施し,交通弱者へのサポートの有無等を把握する(ソフト面)。※本取り組みは別研究テーマにて報告する。 (2)各主体のまちなか活動の実態把握と意識の把握:交通弱者が参加する福祉のまちづくりWSを実施し,参加者の意見交換,議論を通じて,彼らのまちなか活動の実態把握,活動における良い点,問題点・課題を把握し,彼らの描く将来像を提案する。 (3)IT技術の活用:IT技術をまちづくりに活用することで,新たな支援の在り方を提案する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
熊本中心市街地のバリアフリー整備状況に関する現状把握(ハード面とソフト面)では,建物,店舗に対して,出入り口の段差の有無やエレベーターの設置状況等といったバリアフリー整備状況(ハード面)を明らかにした。心のバリアフリーに関する現状把握(ソフト面)として,各店舗における交通弱者に対するサポートに関する実態をアンケート調査によって明らかにした。 各主体のまちなか活動の実態把握と意識の把握として,福祉のまちづくりWSを計画,実施した。WSは,車いす使用者,視覚・聴覚障がい者,子育て世代を対象として計4回実施した。まず,参加者がまちなかの良い点,問題点・課題を抽出(第1回WS)し,次に,各班で指定されたルートを回り,バリアフリーの現状を点検し,バリアフリー点検マップを作成した(第2回WS)。そして,IT技術の活用として,視覚障がい者を対象に音と振動で目的地に案内する『AR点字ブロックナビ』を試験的に開発し,実証実験を実施し,その有用性を検証した(第3回WS)。最後に,第1回~3回WSを振り返り,まちなかの問題点・課題を抽出した上で,バリアフリーマスタープラン実施計画の策定に向けた検討案を立案した(第4回WS)。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は,熊本中心市街地の心のバリアフリーに関する現状把握として,各店舗における交通弱者に対するサポートに関する実態を明らかにすることを目的とし,各店舗対してアンケート調査を実施した。本調査では,百貨店等の大型商業施設の調査が十分でなかったことから,2024年度は,すべての百貨店で調査を実施し,より精度の高い調査を通じて,熊本市中心市街地におけるバリアフリーの実態を明らかにする。また,これらに調査結果を交通弱者のまちなか活動の支援にフィードバックし,本研究の結果をだれでも閲覧できる『熊本市中心市街地バリアフリーWebGIS』の試験モデルの開発に取り組む。 また,IT技術の活用として,2023年度に試験的開発した,視覚障がい者のまちなか活動を支援する『AR点字ブロックナビ』について,実用化に向けて,対象地を拡張,機能の追加等に取り組む。
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