| Project/Area Number |
23K25278
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| Project/Area Number (Other) |
23H00581 (2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 01060:History of arts-related
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| Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森 雅秀 金沢大学, 人文学系, 教授 (90230078)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 三保子 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00727901)
伊藤 奈保子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 准教授 (20452625)
影山 悦子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20453144)
永田 郁 崇城大学, 芸術学部, 教授 (20454952)
濱田 瑞美 横浜美術大学, 美術学部, 教授 (30367148)
福山 泰子 龍谷大学, 国際学部, 教授 (40513338)
大羽 恵美 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (50707685)
大島 幸代 大正大学, 文学部, 専任講師 (60585694)
檜山 智美 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 研究員 (60781755)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2026: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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| Keywords | アジア化 / インド化 / 仏教美術 / シルクロード / 中央アジア / 密教美術 / 基層文化 / 情報プラットフォーム / 画像データベース / 図像学 |
| Outline of Research at the Start |
本研究は仏教美術がインドからアジア全域に伝播し現在に至るあり方を「アジア化」という概念のもとでとらえ直し、仏教美術研究の再構築を行う。仏教美術の「アジア化」とは、インドからアジア各地への一過的あるいは一方的な伝播ではなく、規模を縮小して繰り返し現れ、さらにその逆方向である「インド化」をも伴う複合的な文化変容である。本研究はその実態を解明するために、基礎作業として、これまでに各メンバーが蓄積してきた画像データを統合し、情報プラットフォームを構築する。それを踏まえ、毎年度、特定のテーマのもとに複数回のワークショップを開催し、最終年度には国際研究集会を開催する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
第二年目に当たる今年度は、ふたつ目の課題である「あらたな「固有の文化」としての正統性の獲得」を中心に、メンバーによる共同研究を行った。具体的には当初の研究計画どおり、年度内に2回のワークショップ形式の研究会を行い、4件の研究発表を中心に議論を重ねた。第1回ではインドと中央アジアの仏教美術に関する研究発表が、第2回ではチベットとガンダーラ・中央アジアの仏教美術に関する研究発表が行われた。いずれも、それぞれの地域における「アジア化」のあり方を示す重要な研究で、出席したメンバーとのディスカッションによって、さらに問題意識の共有や、概念の精緻化などが可能となった。 これらの研究発表とは別に、メンバー各自が精力的に研究発表を行い、学術論文や学会発表の件数は相当数にのぼった。また、研究代表者は第77回美術史学会において、宮治昭氏による基調講演に対するコメンテーターとして登壇し、仏教美術の「アジア化」という視点から、宮治氏の発表内容を敷衍することで、関係する研究者に「アジア化」の具体的なあり方と重要性を示すことができた。 日本の仏教美術におけるインド的要素を示す重要な作品で、とくに密教美術の規範となるのが両界曼荼羅である。とりわけ、空海が請来した両界曼荼羅の流れを汲む仁和寺所蔵のいわゆる御室版は、その中でも最重要の位置を占める。研究代表者はこの御室版の初版本の印影と諸データを二巻本として刊行した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り、各年度に割り当てた研究課題について、ワークショップ形式による研究会を重ねることで、着実に研究を進めてきた。とくにインドから中央アジア、およびチベット、ネパールにかけて伝播した仏教美術のアジア化については、新たな知見や重要な視点などが得られた。次年度に向けてもさらに研究会を積み重ね、より充実した成果が得られることが期待される。とくに中央アジアから中国にかけての伝播については、これまでの研究成果をふまえることで、従来にない研究の進展が見込まれる。最終年度に向けて、その準備段階に問題なく移行できると思われる。 仏教美術の情報プラットフォームの構築は、構成メンバーが所有する画像資料のデータベース化に加え、研究代表者が整理・公開を進めている矢口直道氏によるインドの建築物、石窟等のリヴァーサル・フィルムデータのデジタル化とデータベースの整備をこれまで行ってきた。今年度はこれらの公開に向けて、さらに作業を進める。 最終年度における研究叢書の刊行については、研究分担者を中心とする執筆予定者と、全体の構成と各巻のテーマを詰めてきた。次年度は出版予定の編集者との実務的な協議をすすめ、刊行に向けてのスケジュールを確定する。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き、構成メンバー全体による研究課題への取り組みを進め、その成果を研究会において共有する。今年度は第3の課題である「アジア化と補完的な位置にある「インド化」の解明」について重点的に進める。インド仏教美術を対象とする研究者が中心にインドの仏教美術のアジア化の要素の抽出を行い、チベット、中国、中央アジア、東南アジア等の研究者が、それぞれの地域においてそれらの要素がどのような影響を与えたかを明らかにする。「アジア化」と逆のベクトルをもつ「インド化」の実態を解明することで、「アジア化」の重層性や、仏教美術史における相対的な位置づけを示す。 アジアの仏教美術に関する情報プラットフォームの構築に関しては、とりこむデータ数をさらに増加させるとともに、メタデータの各種情報の精度を高める。さらに、研究代表者がこれまで収集してきた逸見梅栄による戦前のチベット美術の画像データや、佐和隆研によるインド東部の密教図像の画像データなど、歴史的にも価値の高い諸資料については、web上の公開に加え、一般書としての刊行も目指す。 最終年度の翌年度に向けて、研究全体のとりまとめに着手し、研究叢書の刊行に向けて具体的な作業工程を決定し、着実に進める。
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