Mt.Fuji as Japanese National Symbol : Myths, History, Nationlism
Project/Area Number |
23K25292
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Project/Area Number (Other) |
23H00595 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01070:Theory of art practice-related
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
須藤 遙子 摂南大学, 現代社会学部, 教授 (60439552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長門 洋平 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (20632334)
小原 真史 東京工芸大学, 芸術学部, 准教授 (30431977)
竹内 幸絵 同志社大学, 社会学部, 教授 (40586385)
松島 仁 静岡県富士山世界遺産センター, 学芸課, 教授 (70453496)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | ナショナリズム / 近現代 / 文化政策 / パブリック・ディプロマシー / 富士山 / プロパガンダ / 近代 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の近現代史において富士が果たしてきた以上のナショナルな作用に注目する。 米国国立公文書館・Getty Museum・占領期出版物コレクションのプランゲ文庫を所蔵するメリーランド大学などの海外のヴィジュアル資料調査 も行いつつ、ナショナリズム論、メディア史、文化政策学、芸術研究等を架橋し、新たな視座を提示すること を目指す。 さらに、一般市民への研究成果の公開としてギャラリーでの展示や映画会の開催も企画する。
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Outline of Annual Research Achievements |
まず研究発表として、2つの学会・研究会に参加した。1つ目は、2023年11月4日にオンライン開催された2023年度日本メディア学会秋季大会で、メディア史研究部会企画ワークショップとして「富士山とナショナリズム:近現代史における国家シンボルの再考」を行なった。司会者・竹内、問題提起者:須藤、討論者:小原・植田で、参加者として松島・長門も加わっている。30名ほどの参加者があり、活発な議論が交わされて、朝鮮半島における重要論文の発掘にもつながり、非常に有意義だった。 2つ目は、24年1月29日にオンライン開催された第53回大阪メディア文化史研究会で、「富士山とナショナリズム:近現代史における国家シンボルの再考」で同じくメンバー全員参加で発表・討論を行なった。こちらでも参加者より新たな視点が提示され、26年に予定している展覧会の告知などもでき、実り多き研究会であった。 共同研究メンバーのみの研究会としては、23年5月・8月・24年2月にオンライン、3月に東京での対面、と合計4回実施した。特に最後の3月の研究会では、皇居三の丸美術館における横山大観「日出処日本」、読売新聞本社ロビーの「霊峰富士」という大作2点の調査に加え、東京工芸大学にて半日にわたる研究会を行い、本年度の展覧会展示作品の確認と次年度以降の進め方を協議した。 本研究の大きな特徴として、最終年度の展覧会実施がある。そのための展示物品収集が本年度の大きな柱としてあった。研究メンバー6名のうち4名が博物館員という特色を生かし、特に富士に関連する展覧会をすでに企画した実績のある小原が中心となり、精力的に準備が進められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2回の研究発表により、アウトプットは予定通りになされている。また、展覧会準備に関しては、予定以上に興味深い物品を収集することができ、順調に進んだといえる。 しかしながら、各自の研究テーマ設定・分担決定に遅れが生じたことから、文献調査や論文執筆は遅れ気味である。24年3月の対面研究会にてその点を議論したので、24年度は各自の研究に重点を置いて進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、引き続き展覧会の出展物を収集しつつ、各自の研究テーマを掘り下げ、各々1回は所属学会での発表を目指している。また、夏には呉の海上自衛隊・第一術科学校の中にある教育参考資料館に展示されている、横山大観「正気放光」調査、また秋には富士山下山ツアーに参加予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)