Project/Area Number |
23K25306
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Project/Area Number (Other) |
23H00609 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02010:Japanese literature-related
Basic Section 02020:Chinese literature-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section02010:Japanese literature-related , Basic Section02020:Chinese literature-related
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Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
深沢 眞二 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (80218875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生田 慶穂 山形大学, 人文社会科学部, 准教授 (00846230)
綿抜 豊昭 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (30211676)
伊藤 伸江 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (30259311)
中村 健史 神戸学院大学, 人文学部, 准教授 (50753505)
楊 昆鵬 武蔵野大学, 文学部, 教授 (60712180)
川崎 美穏 愛知教育大学, 教育学部, 助教 (60965010)
松本 麻子 聖徳大学, 文学部, 教授 (70708990)
三原 尚子 京都精華大学, 国際文化学部, 講師 (80966408)
長谷川 千尋 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (90431296)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥12,870,000 (Direct Cost: ¥9,900,000、Indirect Cost: ¥2,970,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
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Keywords | 連歌 / データベース |
Outline of Research at the Start |
連歌は、複数の作者が句を連ねる日本古来の文芸である。100句で完結する百韻形式を中心として長さが固定的であり、多くの場合成立の年月日や作者名が明記されている。そのような連歌はデータベースと非常に相性のよい分野である。 連歌の原資料は日本全国に伝来しており、連歌研究にとって所在リストは重要な基礎データである。1997年に「連歌総目録」が公刊され、2004年には国文学研究資料館のデータベース上にも公開された。だが、以来アップデイトはなされてこなかった。近年のインターネットの急速な発達にあわせて、「連歌総目録」のデータの補完と、より使い勝手の良いデータベースの構築および恒常的な維持管理をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
1980年代から2000年代初頭にかけて蓄積されてきた「連歌総目録」のtextデータを点検し(①)、未載録だった連歌資料のtextデータを作成して(②)、新たな「連歌総目録」データベースを構築する(③)という3段階で、この研究事業を計画している。 2023年度は、①については、過去に利用したが死蔵状態にあった大量の資料写真を、専門業者に依頼してスキャニングし、画像データとして科研メンバー全体で共有することができた。それを用いて、分担および編集方針を決めた上で、既存のtextデータの点検作業を始めている。既存データの件数は約17000件で、年度末の点検済は10%ほどである。 ②については、旧「連歌総目録」で取り漏らした連歌資料やそれ以降に公開された連歌資料について、影印・翻刻の出版物、または、注文すれば購入の可能な写真を購入し、所蔵者・所蔵機関によってインターネット上に画像公開されたものはネットで閲覧することにして、準備を整えた。ただ、まだ情報を交換して分担などを決めた段階であり、新載録データの入力作業は始まったばかりである。 ③については、データベース構築の専門家である、筑波大学の時井真紀准教授に協力を依頼したところ、さっそく試行版の「連歌総目録」データベースを立ち上げていただいた。時井准教授と頻繁に意見交換を行い、システムの更新を重ねてきている。またすでに、①の点検済のデータを逐次反映させることが可能になっている。その試行版データベースを利用して①の作業がスムーズになってもいる。 ①②③の実践のために、9月と2月に打ち合わせの会合を東洋文庫で開いた。また、メンバー個々に、連歌資料の所蔵者・所蔵機関のもとに出張した。なお、大阪大学文学部の浅井美峰准教授の協力を得て、同学部所蔵の連歌資料を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
連歌総目録の事業のために蓄積してあった写真資料・翻刻資料のスキャニングを完了し、代表者・分担者の全員で共有することができた。その上で、入力の手順と送信の方法を科研メンバー間で協議・確認して、textデータの点検と新載録に着手することができた。 また、筑波大学の時井真紀准教授の協力により試行版「連歌総目録」データベースが立ち上げられ、逐次改良が加えられつつある。その試行版の成立は、データの点検と新載録の作業に非常に役に立ってもいる。 このように、初年度である2023年度、連歌総目録の補完を着実に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、既存の「連歌総目録」データの補完と新しいデータベースの構築という、この研究事業の目的のためのツールが整い、既存データの点検と新載録に着手した段階である。今後、2024・2025年度は、科研メンバーが打ち合わせた分担に従い、院生や若手研究者をアルバイトに使いながら、作業を着実に進める予定である(そのアルバイトらが将来の連歌研究者に育つことを期待している)。 点検や新載録のために連歌資料の所蔵機関・所蔵者を個人やグループで訪問し、直接のデータ入力や写真撮影を行うことも計画している。 新しい「連歌総目録」データベースについては、筑波大学の時井真紀准教授の協力をあおぎ、デザインを磨いてゆく。2025年度中には一般公開して、広く文学分野・歴史分野の研究者の利用に供することを目指している。ただ、さらにその先、事業の期間が終わった後に、どこの機関にデータベースを置き、どのようにして継続的な管理・更新を可能にするかが課題である。2025年度の末までには見通しが立っているよう、調整を図りたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(11 results)
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[Book] 後陽成天皇2024
Author(s)
楊昆鵬,綿抜豊昭(共著、橋本政宣編)
Total Pages
645
Publisher
宮帯出版社
ISBN
9784801603080
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