Project/Area Number |
23K25325
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Project/Area Number (Other) |
23H00628 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
Basic Section 02080:English linguistics-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section02060:Linguistics-related , Basic Section02080:English linguistics-related
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Research Institution | Shokei University |
Principal Investigator |
山川 仁子 尚絅大学, 現代文化学部, 教授 (80455196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天野 成昭 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (90396119)
林 良子 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20347785)
近藤 眞理子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (00329054)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 対数時間 / 音響特徴 / 音声生成 / 音声知覚 |
Outline of Research at the Start |
音素の音響特徴が発声速度によって変動することは不変的音響特徴の欠如という音声科学上の問題として知られている。この問題に対して本研究は,対数時間で表した音素の音響特徴の組み合わせが発声速度に依存しない不変的音響特徴であることを示し,音声知覚・生成における当該音響特徴の有効性と言語普遍性の解明を目的とする。この目的のために,日本語と外国語(イタリア語・タイ語等)において,対数時間の音響特徴を用いた場合の音素の予測率・判別率・弁別率を多変量解析や知覚実験によって測定・解析するとともに,当該音響特徴の知覚と生成の対応関係および言語間の相異や共通性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
音素の音響特徴が発声速度によって変動することは不変的音響特徴の欠如という音声科学上の問題として知られている。この問題に対して本研究は,対数時間で表した音素の音響特徴の組み合わせが発声速度に依存しない不変的音響特徴であることを示し,音声知覚・生成における当該音響特徴の有効性と言語普遍性の解明を目的とする。この目的のために,日本語と外国語(イタリア語・タイ語等)において,対数時間の音響特徴を用いた場合の音素の予測率・判別率・弁別率を多変量解析や知覚実験によって測定・解析するとともに,当該音響特徴の知覚と生成の対応関係および言語間の相異や共通性を明らかにする。 研究目的を達成するため,2023年度は下記3点において研究を進めた。 1.時間を主な特徴とする音素の対立(促音vs.非促音,長母音vs.短母音,有声破裂音vs.無声声破裂音等)を含む音声セットの作成:日本語音声および外国語音声(イタリア語)における音素対立セットを作成した。イタリア語母語話者によるネイティブチェックおよび予備実験を行い,音声セットの修正を行った。 2.音声収録のための調査:音声収録のための海外調査を9月に南イタリア(ナポリ東洋大学)および3月に北イタリア(パドヴァ大学)で実施し,録音場所の防音性の確認,現地スタッフとの打ち合わせ,実験参加者の手配などを行った。 3.音声収録(予備調査):3月に北イタリア(パドヴァ大学)にて1の音素対立セットを用いた音声収録を実施した。予備調査をもとに,音素対立リストの見直し,実験実施方法の見直しなどを行った。今回の調査結果をもとに2024年度に南イタリア(ナポリ東洋大学)で本調査を実施する。また,今回得られたデータを解析し,2024年の日本音響学会秋季研究発表会にて報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りに予備調査まで実施することができた。また,2024年度実施予定の本調査の準備も2023年度中に順調に進めることができた。予備調査で得られたデータを解析し,2024年中に学会にて報告する準備も進んでいることから,本研究は計画どおり進行していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に従い,2024年度は下記を実施する。 1.音声の録音・収集(継続):南イタリア(ナポリ東洋大学)で本調査を実施する。すでに現地スタッフ,実験参加者,スタジオ等とは連絡を取って実施準備を進めている。 2.音素ラベル付与:録音・収集した音声に音素ラベルを付与する作業を行う。その音素ラベルを利用しながら,時間に関する音響特徴を対数時間および線形時間の形式で抽出する。 3.知覚実験用の刺激セットの作成:抽出した対数時間および線形時間の音響特徴を様々に変化させて音声を合成することにより,知覚実験用の刺激セットを作成する。 4.音声データの解析および結果の報告:1,2で得られたデータを解析し,日本音響学会などの関連学会で報告する。
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