Project/Area Number |
23K25355
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Project/Area Number (Other) |
23H00658 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03010:Historical studies in general-related
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
山本 昭宏 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70644996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 由美子 国際ファッション専門職大学, 国際ファッション学部, 教授 (00307985)
岩崎 稔 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (10201948)
辛島 理人 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20633704)
長 志珠絵 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (30271399)
高 榮蘭 日本大学, 文理学部, 教授 (30579107)
丸川 哲史 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (50337903)
成田 龍一 日本女子大学, 人間社会学部, 研究員 (60189214)
黒川 みどり 静岡大学, 教育学部, 教授 (60283321)
太田 悠介 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70793074)
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80409367)
戸邉 秀明 東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (90366998)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥16,380,000 (Direct Cost: ¥12,600,000、Indirect Cost: ¥3,780,000)
Fiscal Year 2027: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 戦後思想 / ポスト戦後 / 国際協働 / ポスト冷戦 / 思想史 / 戦後文学 / 戦後史 / 大衆文化 / 現代思想 / 冷戦史 / 日本思想史 / 比較文明史 / 東アジア思想史 / 日本近現代史 |
Outline of Research at the Start |
ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの衝突などの現在進行形の諸課題を、日本において受け止め、向き合いおうとしたとき、従来ながらの日本の「戦後」的認識では、捉えきれない部分が大きいと考えられる。戦後世界と現代との断絶(あるいは連続性)を見極め、現代世界を歴史的に位置づける認識枠組みの確立が求められている。本研究は、そのための歴史学的・思想史的基礎を構築することを目的にしている。具体的には、歴史学と思想史を架橋する研究体制と国際協働体制のもと、理論的枠組み史料発掘や資料の批判的再解釈を行い、東アジア、アメリカ、EU圏との関係性のなかに戦後日本の歴史と思想を再定位する方法を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2024年度は三回の研究会を実施した。 研究会では、大衆文化と戦争体験の関係(第一回、6月、報告者・山本昭宏)を、戦後の被差別部落とそれをめぐる社会運動史(第二回、9月、報告者・黒川みどり)を戦後思想史のなかに定位するための議論を行った。さらに、戦後と「戦後・後」をつなぐ視座として、村上春樹とアジアの関係をめぐる議論と、戦後思想の前提にある大量死の問題を考察するための理論的視座としてネクロ・ポリティクス(死の政治)をめぐる議論を行った(第三回、12月、報告者・岩崎稔)。全三回の研究会は、講義の戦後思想に関わるテーマを設定したが、各回では、社会運動史、ジェンダー史、東アジア冷戦史などの現代的視座を各メンバーが意識し、関連する最新の研究(未邦訳文献を含む)を紹介し合い、討論を行った。 これらの研究会と並行して、各メンバーが、翌年以降の研究集会の準備として、それぞれ海外の研究者と研究交流を進めた。ここではその一例として、ソウル大学日本研究所の徐東周氏との研究交流を挙げておく。徐氏は1950年代の日韓関係を「帝国史」的視座で読み直す研究を続けており、本研究課題に有益な比較の視座を提供してくれた。 各メンバーの研究実績は別紙に整理するが、ここでも業績の一例を挙げておくと、建築家の磯崎新を戦後思想として読み直す論考や、大江健三郎の社会的発言を戦後史のなかに位置付ける論考、戦後思想を読み直す論考、インターセクショナリティに関する論考などを発表することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究会活動と海外の研究者との研究交流、そしてアウトプットなど、すべての面で当初の予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も引き続き、戦後思想と現代思想を架橋する視座を模索しつつ、「戦後」という日本的な枠組みをリージョナルにひらくための方法と理論を確立するために、積極的に海外の研究者との研究交流を図る。 基本的には当初の研究計画通りに進めることになるが、現在海外の研究者を招いた研究集会の実施を進めており、2024年度の前半はそのための準備を進める。
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