Project/Area Number |
23K25423
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Project/Area Number (Other) |
23H00726 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04010:Geography-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
鈴木 毅彦 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (60240941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 正志 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (10738313)
中澤 努 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ付 (50357620)
納谷 友規 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (90549891)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥14,560,000 (Direct Cost: ¥11,200,000、Indirect Cost: ¥3,360,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | 関東平野 / 前弧海盆 / 第四紀 / テフラ / 発達史 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、国内最大の平野である関東平野の発達史復元と成因解明である。そのため関東平野西部の地下地質に対して、過去300万年間に及ぶ高精度な火山灰編年と微化石層序を確立する。その成果と表層地質・段丘地形のデータを組合せて詳細な発達史を構築し、海域であった前弧海盆時代から、陸化した現在の関東平野の成立までの地形発達過程を明らかにする。前弧海盆が陸化し平野が形成されるモデルとして提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では関東平野を対象に過去300万年間に遡り、前弧海盆から現在の平野地形に至る間の地形変化を復元することを目的とする。このため、平野地下の堆積層の年代・堆積環境と、地表付近で得られる表層地質・段丘地形からの情報を、テフラ編年学的手法と生層序学的手法を複合的に適用して総合化することが調査・研究の骨格をなす。 2023年度予定の平野地下研究については東久留米コアと鵜ノ木コアが対象予定であった。前者の詳細な観察については約1000mのうちの600m分の作業に留まったが、別途取り置かれていたテフラ試料については分析が完了し何枚かの年代指標テフラを検出できた。鵜ノ木コアについては既にテフラ認定は済んでおり、ナノ化石と珪藻化石採取の準備が完了した。 2023年度地表付近での調査については大きな進展が見られた。堰堤補強工事との関係で、狭山丘陵多摩湖湖底での調査が実施でき、従来まったく知られていなかったテフラを上総層群狭山層から検出し、分析まで実施できた。また多摩丘陵の上総層群については既存研究で報告されていながら造成工事で現在観察と採取が不能なテフラ層の試料が入手できた。そして本テフラに関する主要な分析が完了した。両テフラは関東平野西部の上総層群の年代を知る上で重要なテフラ層であり、その同定結果により、前弧海盆から現在の平野地形に至る間の地形変化過程の年代軸を精緻化できる。 この他、本研究の準備段階から進めていた関連する研究の成果について3本の査読付き論文を学術誌に掲載することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況は平均的には概ね順調に進んでいると判断している。前年度調査研究予定としていた東久留米コアと鵜ノ木コアについては、東久留米コアについてはまだ作業すべき内容が残されているが24年度の早い段階で完了する見込みである。鵜ノ木コアについて微化石からの検討が残されたが、24年度の極めて早い時期での試料採取が完了する見込みがある。地表調査については年代指標となるテフラ研究に関して予想外の展開があり、2枚の重要なテフラ層の分析まで完了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究実績と現在までの進捗状況、さらに研究を取りまく状況を考慮すると、平野地下を対象としたコア調査の計画を変更する必要が考えられる。これは調査研究対象コア自体を変更するのではなく、順番の変更である。当初の予定では、2023年度:東久留米・鵜木、2024年度:清瀬・舎人、2025年度:多摩・江戸川、2026年度:東大和・小金井の各コアであったが、2024年度以降、以下の様な変更が妥当と考えられる。2024年度:多摩・東大和、2025年度:清瀬・舎人、2026年度:江戸川・小金井。その他の地表調査については当初の予定で問題ないと判断している。
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