Project/Area Number |
23K25433
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Project/Area Number (Other) |
23H00736 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 毅 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 教授 (00454116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 葉子 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (20193815)
小西 真理子 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 准教授 (30793103)
陳 天璽 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (40370142)
石井 美保 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (40432059)
石原 真衣 北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 准教授 (50838365)
中村 平 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (80632116)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 家族 / 記憶 / オートエスノグラフィ / ライフストーリー / ヴァルネラビリティ / ヴァルネラビリティー |
Outline of Research at the Start |
本研究は、オートエスノグラフィやライフヒストリーといったナラティヴ・アプローチによる研究実践を通して、家族という日常生活世界における経験を文化的・社会的・歴史的な文脈の中で理解し、家族を構築する記憶の作用を明らかにしようとするものである。研究班は、ナラティヴ・アプローチを方法としてきた7人の研究者を中心に構成され、「記憶の継承をめぐる倫理性」、「生者と死者の〈つながり(relatedness)〉」、「家族内のヴァルネラビリティとケアとの関わり」という三大テーマを横断的・有機的に連携させながら個別の研究テーマを探究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、本共同研究に関わる理論や方法を共有しつつ、国内外でのフィールドワークをスタートアップし、研究の基盤を構築する年度とした。研究代表者は、研究計画・立案・実行の総括、ならびに、家族研究・記憶研究の理論的検討とナラティヴ・アプローチの方法論的検討を行った。 年度内に共同研究会を3回行った。第1回目は2023年8月9日にオンラインで実施し、メンバー間で今後の研究の方向性を共有し、各自が予定している研究内容を討議した。第2回目は、2023年11月19日、横浜市中区山下町(横浜中華街近辺)において、研究分担者の陳のコーディネートによるフィールドワークの後、日本新聞博物館にて対面で研究会を実施し、陳がフィールドワークの内容を踏まえた報告を行った。第3回目は、2024年3月29日に大阪大学(ハイブリッド)で実施し、オブザーバーを含め、18人が参加した。研究分担者3人(石井、深尾、小西)が報告し、ディスカッションを行った。その他、小西は、2024年2月18日、大阪大学にて、第12回臨床哲学フォーラム「キャロル・ギリガンとケアの倫理」を開催した。 北村は、共著で研究成果を公表し、2023年7月29日に現代文化人類学会第26回研究集会で「沖縄シャーマニズムと家族のケア──世代をつなぐ修復的アプローチをめぐって」と題する講演を行った。その他、研究分担者それぞれが学会誌、商業誌、共著、翻訳書などを通して研究成果を幅広く公表した。 また、それぞれの研究テーマに則したフィールドワーク、聞き取り調査、在外研究(中村:オークランド大学)を国内外で行った。また、各自が研究会で得られた知見をアカデミズムに留まらせず、トークイベントやメディア対応などで広く一般市民に公開することに務め、北村は大阪と東京で講演を行い、新聞や雑誌などのメディアを通して研究成果を発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、年度内に3回の研究会を実施することができた。また、メンバーそれぞれがフィールドワークや聞き取り調査を滞りなく進めることで、研究の基盤を構築することができた。また、多様な媒体で論文執筆やメディア取材への対応などに取り組み、研究成果のアウトプットも順調である。 本共同研究のメンバーが中核となる論集の出版も決まり、全体の執筆メンバーも確定し、研究会における研究分担者3人の報告を嚆矢として内容の検討も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降に論集の刊行を予定しているため、今年度は各原稿の内容の検討が中心となる。具体的には、年度内に3回の研究会を実施し、寄稿者にそれぞれの原稿の内容に関する報告を行ってもらい、論集の全体構想の中にどのように位置づけていくのかを検討する。必要に応じて家族研究・記憶研究、または、ナラティヴ・アプローチの研究者をゲストに招き、意見交換を行いつつ、論集の基本的性格を確立する1年とする。 研究代表者・分担者は、論文執筆のための基礎的データの収集を進め、各種媒体への投稿や取材対応などを通して幅広く研究成果を社会に還元することに努める。
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