| Project/Area Number |
23K25446
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| Project/Area Number (Other) |
23H00749 (2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 05010:Legal theory and history-related
Basic Section 05030:International law-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section05010:Legal theory and history-related , Basic Section05030:International law-related
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| Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
川口 由彦 法政大学, 法学部, 教授 (30186077)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小石川 裕介 関西大学, 法学部, 准教授 (00622391)
出口 雄一 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (10387095)
兒玉 圭司 神戸大学, 法学部, 教授 (10564966)
坂井 大輔 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (40805420)
宇野 文重 尚絅大学, 現代文化学部, 教授 (60346749)
岡崎 まゆみ 立正大学, 法学部, 准教授 (60724474)
林 真貴子 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (70294006)
宮平 真弥 流通経済大学, 法学部, 教授 (80337287)
山口 亮介 中央大学, 法学部, 教授 (80608919)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2027-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
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| Keywords | 行政村 / 大字 / 名誉職 |
| Outline of Research at the Start |
長野県伊那市富県地域には、1875年に設置され、1954年に至るまで79年間存続した富県村という行政村が存在した。旧役場の建物はそのまま存在しているため、1889年の市町村制施行以降の上伊那郡富県村の村役場資料が大量に残されている。 この村は、貝沼村、福地村、新山村という3村落を合併したもので、立地条件の相違から、この3地域にはそれぞれ特有の利害が存在する。この利害の相違の中で村がどのように運営されたかを村の名望家層に注目して役場資料を基に分析する。また、旧3村は、それぞれ2~3の集落から構成されており、これら集落の協議関係の資料を探しそれらも分析し、村運営のダイナミズムを解明する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
調査対象である富県地域(長野県伊那市富県)の用水の歴史は、江戸時代、文化年間に設置された「春冨井筋」の歴史だと言い換えることができる。「春冨井筋」とは、東春近の原新田集落に水を引くため、河南村小原にて三峰川より取水し、難所と言われた鞠ヶ鼻を通すという難工事の末完成された用水路である。この工事には多額の資金と労力が投入され、通水後その負担をめぐって大きな紛争が起きたため、文久2年から明治5年まで高遠藩が管理することとなった。明治5年に春冨井筋の運営は、受益地域である七集落(原新田、桜井、貝沼、榛原、北福地、南福地、上殿島)に委ねられ、ここから明治大正期には「七ヶ耕地井筋」とも呼ばれた。七集落の内、原新田、榛原、上殿島の三集落は、行政区としては、東春近村に属していたが、用水の実態は、行政区画をこえた「春冨台地」の一体性を示している。 だが、この井筋の確保は、場広山西部地区に潤沢な農業用水をもたらすほどにはならなかった。この地域には、三峰川の急流がもたらした六段の河岸段丘があり、この段丘の存在は、用水の流路を常に制約し続けた。明治13年には、貝沼地区の四農家が開田を行おうとしたところ、これを察知した七耕地が協議して反対し、郡長が調停に乗り出す事態となった。この3年後には開田を厳しく制限する取り決めができている。 その後も開田をめぐる対立は続き、上記四農家のうち二農家の開田が再び問題となり、明治36年には 原新田、南北福地集落と開墾希望者の対立が深化しついに伊那区裁判所での訴訟となった。この紛争は、結局、3集落の住民95人と開田希望者2人の間で郡長の調停にいたり、翌年、3集落関係者は開田希望者に対し、春冨井筋の1つの井堰について「分水」を認め、分水口の大きさ、「分度規」の設置方法等を定めるとの和解にいたった。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ対策で現地調査ができない時期がつづいたため、役場資料の撮影にかなり時間がかかると考えていたが、調査再開後の撮影と資料収集は順調である。 2025年3月の富県調査においては、財産区関係、災害復旧(戦後期)、寺社関係について撮影が進み、また、これまで存在を認識していなかった基礎的資料の包みを発見し、郡役所達、伺届控、小学校関係等の綴を撮影した。 さらに、伊那市誌編さん室所蔵の近代史資料については許可を得てすべて撮影した。 大字関係の資料の撮影が順調に進んでおり、研究内容も、村と大字の関係を立体的に捉える方向に進みつつある。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまで富県公民館の資料の持ち出しは行うことができなかったが、公民館との信頼関係の構築によって、資料の一部を貸し出しすことが可能であるかもしれない旨連絡があった。 これが可能となれば、現地に行かなくても資料撮影ができることとなる。こうした資料収集を基盤として、村と大字の関係を深く考察できるようになる。2025年5月には中間とりまとめの研究会を開催し、研究成果公表の準備に着手する。
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