子どもの多様なニーズに対応するパフォーマンス評価を活かしたカリキュラム改善
Project/Area Number |
23K25625
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Project/Area Number (Other) |
23H00928 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20322266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
奥村 好美 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (30758991)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | パフォーマンス評価 / カリキュラム / カリキュラム・マネジメント / 子どもの多様性 / 包摂性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、学校の包摂性を高め、多様なニーズを持つ子どもたちに豊かな学びを保障するために、パフォーマンス評価を活用したカリキュラム改善の方策を明らかにするものである。具体的には、子どもたちの多様なニーズに対応する方策についての研究や実践を収集するとともに、海外調査を実施する。それらの基礎研究を踏まえつつ、連携校において共同研究開発に取り組む。さらに、京都大学大学院教育学研究科E.FORUMにおいて研究会や研修会を開催し、本研究で得られた知見を普及するための教員研修プログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学校の包摂性を高め、多様なニーズを持つ子どもたちに豊かな学びを保障するために、パフォーマンス評価を活用しつつカリキュラムを改善する方策を明らかにすることにある。本研究では、①パフォーマンス評価の研究において、多様なニーズへの対応がどのように理論化されてきたか、ならびに②多様なニーズをもつ子どもたちに対する先進的な実践に取り組んできた学校において、どのように評価が実践され、カリキュラム改善につなげられてきたのかについて調査を行い、両者をいかに交差させればよいのかを明らかにすることを目指している。 2023年度は、主に次の4点に取り組んだ。(1)包摂性の高い学校として大阪市立生野南小学校(現・田島南小中一貫校)に注目し、集中的に調査を行うとともに、その成果を書籍としてまとめた。また、あじさい看護福祉専門学校のカリキュラム・マネジメントの在り方についても整理し、共著書として刊行した。(2)連携校において、子どもの多様なニーズに対応するパフォーマンス評価の方法に関する共同研究開発に取り組み、また教員研修を提供した。具体的には、京都市立高倉小学校、京都市立西陵中学校、大阪市立田島南小学校において、パフォーマンス課題を用いた単元開発に取り組んだ。また、兵庫県立尼崎小田高等学校において、「探究的な学習」の評価(特に論文指導の改善)に関して検討した。(3)オランダにおける個別化・個性化教育に関して調査を行った。また、ドイツのポスダム大学のMiriam Vock教授を招いて講演会を開催し、カリキュラム改善を進める上での授業研究の在り方について検討した。さらに、米国における包摂性を高めるカリキュラム改善に関して、文献調査を行った。(4)その他、学会発表や雑誌記事、教員研修の形で研究成果を発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度当初に設定していた目標については、いずれも達成できたと考えている。研究成果をまとめた書籍を3冊、刊行できたほか、複数の学会における招待講演、独立行政法人教職員支援機構でのリーダー教員育成研修などを提供することができた。また、特に学校の包摂性という視点を取り入れることにより、個別化・個性化教育の考え方を検討の俎上に載せるとともに、トラウマ・インフォームド教育という新たな対象を見出すことが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究については、引き続き、下記の4点の取り組みを並行して進める予定である。 (1)国内外の先行研究・先進事例に関して、文献調査とフィールド調査を行う。 (2)連携校において、子どもの多様なニーズに対応するような、パフォーマンス評価の共同研究開発に取り組む。 (3)これらの知見を活かしつつ、学校全体のカリキュラム改善を進めるカリキュラム・マネジメントについて研究する。 (4)論文、著書、学会発表、教員研修等の形で研究成果を広く発信する。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)