保育所等における個別支援の充実を図る推進事業等に関する研究
Project/Area Number |
23K25647
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Project/Area Number (Other) |
23H00950 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中谷 奈津子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00440644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春木 裕美 関西国際大学, 教育学部, 講師 (20963060)
鶴 宏史 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (80411932)
木曽 陽子 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (80735209)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥9,620,000 (Direct Cost: ¥7,400,000、Indirect Cost: ¥2,220,000)
Fiscal Year 2027: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 保育所等 / 個別支援 / プログラム評価 / 生活困難家庭 / 貧困 / 生活困難 / 家庭支援 / 子育て支援 / 推進事業 / 効果指標 / 事業評価 |
Outline of Research at the Start |
保護者と子どもそれぞれに対する個別支援は、子どもの最善の利益を実現させていくものであり、保育所等においては両輪として機能することが求められる。現状では、保護者、子どもそれぞれに対する個別支援に関する推進事業等が別立てで展開されつつあるが、その実態は把握されていない。本研究では、保育所・認定こども園等の保育施設(以下、保育所等)における特別な支援を必要とする子どもや家庭に対する個別支援の推進事業等の実態を把握し、その効果や課題などを明らかにすることを通して、今後求められる保育所等における子ども家庭支援に関する事業のあり方を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、保育所・認定こども園等の保育施設(以下、保育所等)における特別な支援を必要とする子どもや家庭に対する個別支援の推進事業等の実態を把握し、その効果や課題などを明らかにすることを通して、今後求められる保育所等における子ども家庭支援に関する事業のあり方を検討することを目的としている。その際、プログラム評価の手法を用いることとする。 2023年度はその前提として、子ども家庭福祉やその関連領域におけるプログラム評価に関する文献をレビューし、これら関連領域において、プログラム評価がどのように行われ、どのような課題を有するのかを確認した。文献抽出作業を経た35件を分析対象とした。得られた文献は、子育て支援関連、地域福祉、精神保健福祉、障害者福祉、高齢者福祉、スクールソーシャルワーク、貧困・低所得福祉の7つの領域に区分され、領域ごとに①評価対象、②評価目的の分類、③評価の手法、④方法論の言及、の観点から整理した。文献レビューを通して、理論的な軸をもち、体系的なプログラムの作成とその評価のあり方の検討が課題となっていることが見いだされた。目指すアウトカムに到達できるよう、効果的援助要素の設定も課題となると思われた。本レビューは、2024年5月に学会発表を予定している。 さらに、先行研究のレビューを踏まえ、「家庭環境に対する配慮など保育を行う上で特に配慮が必要とされる児童が多数入所している保育所に対し、保育士の加配を行うことにより入所児童の処遇の向上を図ることを目的」とした「家庭支援保育推進事業」を取り上げ、本事業の実施状況、ニーズ、効果と課題を明らかにするためのインタビュー調査を行う。対象は、本事業実施の自治体、保育所等(園長、保育者)である。インタビューの終了後は、プログラム評価の手法を用いて、分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、先行研究のレビューとともに、「家庭支援保育推進事業」を実施している自治体、実践園を対象とした調査を実施した。5自治体のうち4つの自治体とその実践園での調査を終了している。2024年度初めには、5つめの自治体及び実践園での調査を計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、先行研究のレビューととともに、多様な背景を持つ子どもと家庭を支援するための「家庭支援保育推進事業」に関するインタビュー調査を実施した。2024年度はそのデータをもとに、プログラム評価の手法を用いて、分析を行う予定である。具体的には、各自治体の事業展開の比較、ロジックモデルの作成(M-GTAの活用)、効果的援助要素(素案)の抽出、プログラム理論、インパクト理論(素案)の作成を考えている。さらに図式化した分析結果について、エキスパートチェックを行い、モデルの修正を行うこととする。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)