Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
「居場所」という言葉が心理的な意味を伴って用いられるようになっておよそ30年が経ち、近年では盛んに「居場所づくり」が行われている。 当初は不登校問題に関連して用いられていた言葉であるが、現在ではさまざまな内容を指し示すようになった。「居場所」および「居場所づく り」は行政でも用いられる言葉であるものの、居場所研究においても居場所づくりの現場においてもがどのような内容を指すのかについてはあ まり問われておらず、その内容は曖昧である。本研究は被支援者、支援者両者への調査を通してこれらの言葉の整理を行い、今後の居場所研究 および居場所づくりに資する知見を得ることを目指すものである。