Project/Area Number |
23K25660
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Project/Area Number (Other) |
23H00963 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 和彦 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 講師 (70707075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 雄貴 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00804791)
大西 鮎美 神戸大学, 工学研究科, 助教 (10869142)
桜井 良 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (40747284)
藤原 章雄 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60292794)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
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Keywords | 自然体験学習 / 特別活動 / 総合的な学習の時間 / 探究学習 / サイバーフォレスト / 自然体験活動 / サウンドスケープ |
Outline of Research at the Start |
小中学校の特別活動に位置づけられる集団宿泊的行事は、遠隔地の森林等における自然体験活動の機会をあまねく提供する貴重な機会である。しかし、体験活動の記憶は学校に戻ると急速に失われ、総合的な学習の時間における探究活動との有機的な接続を困難にしている。そこで本研究では、非日常的状況での実践的な自然体験活動と、これに続く日常的状況での環境課題に関する探究的な学習とを、定点カメラ映像を用いて有機的に接続する汎用的な環境学習プログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、特別活動として行われる非日常的状況での実践的な自然体験活動と、これに続く総合的な学習の時間における日常的状況での環境課題に関する探究的な学習とを、定点カメラ映像を用いて有機的に接続する汎用的な環境学習プログラムを開発することである。2023年度は、プログラム開発の初期段階として次の各事項に沿った知見が得られた。 (1)学習プログラムのプロトタイプ開発:モデル校として甲斐市立竜王小学校で「森からみえる」単元を実践した。定点カメラ映像を用いた授業を学級担任教諭が自ら行うことができ、プロトタイプとしての汎用性が確認された。 (2)学習効果を検証する手法の開発:上記プロトタイプの教育目標に沿ったリッカート尺度によるアンケート評価を試行し、定点カメラ映像を用いた授業の前後で有意に向上する質問項目を確認できた。 (3)実施対象校の選定と調整:次年度の対象校として竜王小学校の他に2校の選定を試みるため、東京都・山梨県・茨城県の各小中学校を訪問し、当該プロジェクトの適用可能性を検討した。 (4)森林景観情報の継続的収集:本年度および次年度以降の学習プログラムにおける探究学習での活用を見据えて、東京大学附属演習林および全国各地の森林を対象に定点カメラ・マイク等を用いた景観情報の収集を継続的に行った。とりわけ、山梨県山中湖村の東京大学富士癒しの森研究所においては、定点カメラ映像との接続における有機性をより高める可能性のある体験プログラムとして、感性の鋭敏化に資するサウンド・エデュケーションの実践的検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の年度計画として設定していた、学習プログラムのプロトタイプ開発、学習効果を検証する手法の開発、実施対象校の選定と調整、森林景観情報の継続的収集の4点について、いずれも細かな計画修正は発生したものの、全体としておおむね計画に沿って研究を遂行することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降、当初計画に沿ってプロトタイプの他校への適用を試みる。ただし、総合的な学習の時間における探究学習の指針は学校によって大きく異なることを考慮し、モデル校でのプロトタイプをそのままの形で適用することが難しい場合が想定される。あくまでも実際に現場に適用できることを担保することが汎用性として目指すところであるため、各校の探究学習の本質を十分に見極めながら定点カメラ映像の適用方法を実践的に検討していく。
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