Project/Area Number |
23K25671
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Project/Area Number (Other) |
23H00974 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
河瀬 諭 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (90507469)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥13,520,000 (Direct Cost: ¥10,400,000、Indirect Cost: ¥3,120,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
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Keywords | 音楽 / グルーヴ / 身体 / 社会的絆 / 協調 / 運動 / 同期 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、音楽に合わせて他者と運動同期する際に生じる社会的な絆に、様々な要因が与える影響について検討することである。多くの文化で広く目にする、音楽に合わせて他者と一緒に身体を動かす行為には、社会的な絆の形成という重要な側面があることが指摘されている。本研究は、音楽や舞踊がいかにして人の社会集団の成立に寄与するかという根源的な問いへの手がかりを提供するとともに、実践場面へ応用可能な知見の提供が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
音楽に合わせて身体を動かす活動は、古今東西、多くの文化で見られる。このような音楽と身体の動きのつながりは、「グルーヴ」として近年盛んに研究が進められている。グルーヴは、心理、生理、運動などの様々な側面からそのメカニズムが検討されている。そして、グルーヴをもたらす音楽の音響的・音楽的特徴や、個人の特徴による違い(個人差)など、様々な要因が、グルーヴに影響することが示唆されている。一方で、音楽に合わせて他者と一緒に運動するという行為は、祭事での舞踊や教育現場でのダンスや音楽活動など、様々な場面で見られる。音楽に合わせて他者と動くと、社会的な絆が形成されることが指摘されている。このような共同的な音楽・身体活動による社会的絆の形成は、幼児段階から見られ、人の社会的な関係性の構築において、重要な役割を果たすといわれている。本研究では、社会的な絆の形成に、どのような要因が関与しているかについて検討する。 本年度は、いくつかの調査を実施するとともに、実験の準備も進めた。コード進行により音楽の持つ感情的な性質を操作し、その際のグルーヴを検討した。その結果、感情的にポジティブな性質を付加された刺激は、よりグルーヴ感が高かった。一方で、リズムの側面(ドラムの存在やテンポ)の影響は大きいことも示された。くわえて、他研究者とも研究を進めた。調査では、人の基礎的な認知メカニズムに関するものに加え、より現実場面に近いような場面を想定したものも実施した。これらの調査の分析は既に進めており、興味深い示唆を得ている。これらついては、次年度以降、成果発表していく予定である。また、本年度は、アウトリーチ活動も積極的に行い、本分野の研究内容を幅広い場面で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンライン調査を実施することができ、アウトリーチ活動も行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、前年度に実施した調査の成果発表を進めるとともに、新たな実験の実施準備も進める。また、アウトリーチ活動も積極的に進める。
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