Project/Area Number |
23K25686
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Project/Area Number (Other) |
23H00989 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
八木 淳子 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80636035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桝屋 二郎 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70349504)
福地 成 東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (50641958)
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,330,000 (Direct Cost: ¥14,100,000、Indirect Cost: ¥4,230,000)
Fiscal Year 2027: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2024: ¥8,710,000 (Direct Cost: ¥6,700,000、Indirect Cost: ¥2,010,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | 東日本大震災 / トラウマ / 母子メンタルヘルス / 早期発見・早期支援 / DNAメチル化 |
Outline of Research at the Start |
2015年に開始した本研究は、東日本大震災発災後1年間に被災地に誕生した子どもとその保護者を対象とし、発達やメンタルヘルスの評価とハイリスクな状態にある子どもやその家庭への介入支援を骨子とするもので、対象児が15歳に到達するまで多角的調査と重層的支援を継続する。 発災後どの時点でどのような問題が発生し、子どもの心身の発達にどのような影響が現れるのか、リスク要因や保護因子は何か、それらは自然経過の中で、あるいはどのような介入によって回復(改善)するのか、どのような子どもに、いつ、どのような支援が必要かつ有効なのかを明らかにすることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
東日本大震災発災後1年間に被災地(岩手・宮城・福島の沿岸地域)に誕生した子どもとその保護者を対象として2015年に開始された本研究は、子どもの発達やメンタルヘルス、保護者のメンタルヘルスと家庭状況などを調査し、ハイリスクな状態にある親子への支援的介入を行い、子どもの発達や親子のメンタルヘルスの軌跡を追い、対象児が15歳に到達するまで多角的調査と重層的支援を継続する計画である。 発災後どの時点でどのような問題が発生し、子どもの心身の発達にどのような影響が現れるのか、リスク要因や保護因子は何か、それらは自然経過の中で、あるいはどのような介入によって回復(改善)するのか、どのような子どもに、いつ、どのような支援が必要かつ有効なのか、を明らかにすることを目標としている。 2023年度は被災の影響のない対照群を設定して、周産期・乳児期の大規模自然災害被災が子どもの発達に及ぼす生物・心理・社会学的影響を評価・検討し、今後の大災害後のメンタルヘルス・発達支援に有用なエビデンスを抽出することを目指して調査を進める。 本研究は、2015年から7年間蓄積された実績とノウハウ(開始時点の参加親子275組・のべ550名)を基盤として5年計画で実施するものとし、2023年度は、調査への参加について同意が得られている子どもと保護者に対して、郵送による質問紙調査(CBCL・SDQ(子ども)、BDI-Ⅱ・K6・IES-R等(保護者))と対面調査(面接:WISC-Ⅳ・KABCⅡ等(子ども)、MINI(保護者)、唾液採取)を行った。希望する保護者には子どもの知的発達検査(WISC等)の結果を開示し、養育支援を行い、ハイリスクの子どもと保護者に対しては、家庭・学校・地域の医療機関等と連携し、ニーズに応じた個別の介入を適時実施した。すべての子どもに対し、状態に応じたフォローアップ(電話相談等)を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度に予定した郵送による質問紙調査の回収、対面調査(心理検査・面接、唾液採取)の実施は概ね予定通りに進行しているが、一部の参加者については子どもの学業との兼ね合いや家庭の事情などにより当初の調査予定期間後の予備日による調査となったため、唾液試料の回収や対面調査結果のデータ入力などに若干の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、研究計画に沿った質問紙調査と電話等によるフォローアップを実施する。 2023年度調査のデータを解析し、ポストコロナ状況の親子のメンタルヘルスや子どもの発達・行動について調査するための質問項目を必要に応じて追加する計画である。 2023年度に回収した唾液試料について、採取条件をクリアした被災地群、対照群のサンプルを無作為に選定し解析を実施する。 2023年度の調査結果においてハイリスクと判断された親子については、継続相談や医療機関や相談機関への紹介など適切に対応する。知的能力検査の結果の簡易報告書はすべての参加者に郵送し、詳細の開示を希望する親子に対しては、臨床心理士による説明を実施する。 2024年度は参加している子どもたちが中学校に入学し、学業や部活動などで多忙になることが予想されるため、研究参加と学業の両立がスムーズに行えるよう、調査時期や実施場所の設定をより柔軟に計画していく必要がある。
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