Developing a Secure Leadership Theory that Overcomes Geographical Distance between Leaders and Members
Project/Area Number |
23K25729
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Project/Area Number (Other) |
23H01032 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
池田 浩 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (80454700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 裕幸 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (50243449)
縄田 健悟 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30631361)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
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Keywords | セキュアーベース・リーダーシップ / 愛着理論 / 安全基地 / リーダーとメンバーとの関係性 / 地理的距離 / サーバント・リーダーシップ / 変革型リーダーシップ / LMX理論 |
Outline of Research at the Start |
コロナ禍を機に組織ではリモートワークが普及した。しかし、それは効率性をもたらす一方で、リーダーとメンバーの間に地理的距離を生じさたことで、従来のリーダーシップを機能不全にしている。今まさに、新しいリーダーシップのあり方が求められている。本研究では、リーダーがメンバーに対して安心感と安全性を与えるセキュアベース(安全基地)となり、そしてそれによって未来に向けた挑戦的行動を促す「セキュアベース・リーダーシップ」論を確立することを目指す。本研究に取り組むことで、新しいリーダーシップ研究の発展を促すとともに、セキュアベース・リーダーの育成支援に向けた実践的示唆を提供していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では新たにセキュアベース・リーダーシップ理論を確立することが目的である。研究初年度である2023年度は、次のことを明らかにした。 第1に、セキュアベース・リーダーシップ論の概念的な整理と位置づけを行った。Coombe (2010)は、セキュアベース・リーダーシップ論をLMXに代わる関係性アプローチとして位置づけている。しかし、セキュアベース・リーダーシップの主要な2次元(安全や安心、挑戦やリスク)は既存理論(サーバント、変革型)と関連するとともに、フォロワー中心アプローチとも位置づけられることを示した。 第2は、セキュアベース・リーダーシップに基づくリーダーの類型化を試み、またその効果を検討する予備的調査を行った。空運業を営む大手企業の管理者362名に調査を実施したところ、セキュアベース・リーダーシップを構成する「安全・安心」と「挑戦」の2次元のうち両方が高いセキュアーベース・リーダーが36.7%、「安心」が高く、「挑戦」が低い「安全・安心リーダー」(30.1%)、両次元が低い「消極リーダー」(33.2%)に分類されることを確認した。この3つのリーダーのタイプでも、一貫してセキュアーベース・リーダーの下で職場の心理的安全性や信頼関係が高い傾向が認められた。予備的な調査ではあるが、セキュアベース・リーダーシップの有効性を再確認することができた。 第3は、セキュアベース・リーダーシップの機能を明確化し、測定尺度を開発するため、現在、空運業の企業の従業員を対象に、セキュアーベース・リーダーとそれを評価するメンバーのペア20組を対象にインタビュー調査を実施している。このインタビューについては、現在実施中である。インタビュー調査のデータを分析次第、測定尺度の基礎資料として活用する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在のところ本研究課題の進捗については、おおむね順調に進展している。その主たる理由は、本研究は組織におけるリーダーシップに関わる研究であるが、空運業を営む大手企業を中心に、複数の企業から研究協力を得ているからである。もちろん、インタビューや調査などを進めるうえでは内容の説明や社内での承認の手続きには時間を要するが、研究協力先を確保できていることは、今後の研究を進展させていく上でも大きい。 また、研究分担者とも適宜連携や協力もできており、今後もさらに研究を進めていくことができる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目となる2024年度は次の3つのことに取り組む。 1つは、2023年度に実施したセキュアベース・リーダーシップの概念整理を踏まえて、セキュアベース・リーダーシップの測定尺度を確立するため、現在進めているリーダーとそのメンバー20組を対象としたインタビュー調査を進めていく。そのインタビューを通じて、メンバーからはセキュアーベース・リーダーシップの要素を抽出するとともに、リーダー自身からもメンバーに対する働きかけを収集する。 2つ目は、セキュアベース・リーダーシップの生起機序の検討のため、先のインタビューとともに、調査を実施する予定である。調査は、セキュアベース・リーダーシップが生起する要因として価値観変数「リーダーシップ・スキーマ」と態度変数「メンバーへの信頼」に着目する。対象は、企業組織の管理者100名を想定している。 3つ目は、2023年度の研究成果の発表である。現在は、アメリカ心理学会での発表の他、産業・組織心理学会での成果発表を予定している。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Sustainable human resource management and job satisfaction— unlocking the power of organizational identification: A cross-cultural perspective from 54 countries.2024
Author(s)
Wojtczuk‐Turek, Agnieszka and Turek, Dariusz and Edgar, Fiona and Klein, Howard J. and Bosak, Janine and Okay-Somerville, Belgin and Fu, Na and Raeder, Sabine and Phelps, Ceri and Sullivan, Katie E. and Hutchings, Paul B. and Labedzki, Rafal,Ikeda, H. et al.
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Journal Title
Corporate Social Responsibility and Environmental Management
Volume: In Press
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