Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は2つの柱(1)世界初のX線偏光撮像を実現したIXPE衛星を用いて若いパルサー風星雲(PWN)を観測し,偏光から星雲内の磁場の空間構造(向き・乱流度)を求める(2)ガンマ線全天観測を行うFermi衛星を用い,中年齢のPWNに対し「GeVハローの探査」を行い,大きさ・明るさからハロー内の粒子伝搬を調べるからなる。(1)は「かに星雲」「MSH15-52」および数個のパルサー星雲を扱い,若いPWNにおける磁場構造の発達と粒子の加速・伝搬を統一的に解釈する。(2)は銀河面放射モデルを改良してGeVハローの無バイアス探査を行い,宇宙線電子・陽電子に対するパルサー風星雲の寄与を定量的に評価する。