Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
光核子反応でハドロンが生じる際、中間状態で様々な粒子が交換されうるが、交換粒子は直接観測できないため、一般にどのような粒子が交換されたかを知ることは難しい。レーザー電子光ビーム施設LEPS2では、大立体角検出器を用いた高エネルギー光ビームによるベクターK中間子光生成実験により、光ビームの偏極面とK中間子の崩壊面の相関から、中間状態で交換された中間子のスピンとパリティの組み合わせを同定することができる。本研究では、高強度深紫外パルスレーザーを高繰り返しでSPring-8の蓄積電子ビームに同期して入射することにより、実験に必要な従来のビーム強度の20倍以上のレーザー電子光ビームを生成する。