Project/Area Number |
23K25922
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Project/Area Number (Other) |
23H01226 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 17010:Space and planetary sciences-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
日比谷 由紀 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (30867536)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
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Keywords | 太陽系物質進化 / 惑星形成 / CAI / 希ガス / 同位体比 / 難揮発性包有物 / 炭素質コンドライト / 年代測定 |
Outline of Research at the Start |
始原的隕石中に存在する太陽系最古の固体物質 CAI (Ca-Al-rich inclusion; Ca, Al に富んだ難揮発性包有物) は、原始惑星系円盤内の広範囲に亘って存在し、惑星形成を駆動した可能性が高い。本研究では、CAI に着目して、申請者が開発した高精度安定同位体測定法と希ガス年代分析を組み合わせることで、CAI の位置情報を含んだ希ガス年代を決定する。本研究手法を様々な始原微小試料へ適用することで、希ガス同位体をトレーサーとした、太陽系誕生時の物質輸送・(微)惑星形成過程についての詳細な描像を得ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
始原的隕石中に存在する太陽系最古の固体物質 CAI (Ca-Al-rich inclusion; Ca, Al に富んだ難揮発性包有物) は、原始惑星系円盤内の広範囲に亘って存在し、惑星形成を駆動した可能性が高い。本研究では、CAI に着目して、申請者が開発した高精度安定同位体測定法と希ガス年代分析を組み合わせることで、CAI の位置情報を含んだ希ガス年代を決定する。本研究手法を様々な始原微小試料へ適用することで、希ガス同位体をトレーサーとした、太陽系誕生時の物質輸送・(微)惑星形成過程についての詳細な描像を得ることを目指す。本年度は、比較的大きく大量の CAI が含まれる複数の炭素質隕石 (CAI 10 vol% 含有し、1 粒あたり Cr: 3000 ppm, Ti: 1000 ppm, I: 20 ppb 程度) を試料として用い、試料 (0.5-1 g) を自動精密切断機で切断後、切断により半面が露出した CAI を含む岩片をエポキシ樹脂に固定、樹脂部とともに輪切りにし、鏡面研磨・炭素蒸着を施した後、電子顕微鏡を用いて CAI の観察・記載を行った。その後、年代測定を行うためにCAIを含む隕石岩片を、京都大学複合原子力科学研究所の KUR 研究炉において中性子照射した。放射能が減衰した後、照射後の試料を回収した。また、試料を取り出すための抽出装置として、マイクロミルを新規に購入し、今後の分析のためにセッティングを終えた。本年度の研究試料作成および抽出環境のセッティングによって、今後の微小物質研究の足がかりとなる準備ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の実施計画であった試料作成とマイクロミルの購入とセッティングを予定通りに終え、当初の計画通りに進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
希ガス分析は破壊分析であるため、今後は、まず鉱物観察と中性子照射を終えたCAIについて得られた結果をまとめた上で、抽出箇所の検討を念入りに行う。マイクロミルと合わせて紫外レーザーを用いた局所分析も抽出方法として可能なため、最良の抽出方法を検討し、テスト分析を行う。得られたデータを元に年代値についての解釈を行う。また、同じく破壊分析である安定同位体湿式分析に用いる試料については、マイクロミルを用いてCAIを抽出する。
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