Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
液体中に分散した微粒子群は,粒子間の流体力学的相互作用によって1つの連続体のように集団的にふるまうことがある.このような液中微粒子の集団性は,濃度の不連続面(濃度界面)の遮蔽性が大きく関与することが明らかになっている.本研究では,さまざまな流動条件下において粒子群の集団運動にともなって生じる大規模な混合現象 (巨視的混合) と,個々の粒子スケールでの混合現象 (微視的混合) の関係性を明らかにする.それぞれの混合速度を定量的に表し得る物理モデルを構築し,従来の物質の混合現象とは全く異なる流体力学的なアプローチによって,液中微粒子の混合現象に関する根本的な理解を試みる.