Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
これまで申請者が合成してきた白金代替触媒であるチタン酸窒化物触媒は、酸化チタン相における酸素サイトに窒素原子を置換導入することにより、性能が発現することがわかっていた。性能に支配的な窒素原子の置換導入量増大のため高温で合成すると、触媒が凝集して比表面積が低下するため、見かけの性能低下を引き起こす。本研究では酸化チタンナノチューブを用いることで、凝集を抑えるとともに触媒組成を制御する。窒素に加え、性能向上に寄与することを最近申請者が明らかにしてきた各種異元素を酸化チタン相のチタン/酸素サイトに置換導入する。これらが触媒性能、反応選択性、耐久性能に与える影響を解明し、目標値達成を見通す指針を得る。