Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
メタンからの水素生成プロセスにおける大きな課題は代表的なメタン改質法である水蒸気改質やドライリフォーミングが大きな吸熱反応であるため高温反応プロセスが必要な点であり、反応プロセスの低温化は重要である。これに対し我々はメタン分子の振動準位に相当する波長において、波長選択的な熱輻射による照射加熱によって熱力学的平衡を超える改質反応促進効果が得られることを報告している。しかし、その詳細については未解明な部分があった。本研究では微小共振器構造内で生じる熱輻射定在波により誘起される局在強電場に由来するプラズモン誘起電荷分離に基づく反応促進メカニズムの可能性を検証し、メタン改質反応の高効率化を目指す。