Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
データ駆動科学の活用によって材料やデバイス製造のプロセスを適正化し、実験コストを最小限に抑えて実用材料やデバイスを短期間で実現する動きが広がっている。本研究は、この手法を取り入れて直径2インチ以上の大型のマグネシウムシリサイド(Mg2Si)基板結晶を開発し、Mg2Si の熱光発電セル応用の可能性を探る研究である。 地殻中資源量が豊富で毒性の無い元素で構成されるMg2Siは、資源・環境リスクが低く大量使用に適した半導体である。禁制帯幅が0.61eVで、 熱的にも安定な為、熱源からの赤外輻射光で発電する熱光発電セルとして利用できれば、蓄熱源などを利用した大規模電源の実用化につながる 。