Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は、光を用いた医療用イメージング技術である光コヒーレンストモグラフィー(OCT)の性能を向上させる新たな光源開発を目的とする。具体的には、自己組織化InAs量子ドット(QD)を利得媒体とする面発光型広帯域波長掃引光源の実現を目指す。QDはサイズや組成分布による広帯域な発光特性を有し、成長条件によって発光中心波長を制御できる。従って、中心波長を制御した多層QDを垂直共振器へ導入した面発光光源を開発すれば、モード安定性に優れた広帯域波長掃引光源が実現され、OCT画像の高分解能と画像深さの両立に貢献する。さらに、面発光光源の小型および高速性を利用した新たなOCTシステムへの展開も期待される。