Road Traffic System Monitoring under the limitation of acquired information during disasters
Project/Area Number |
23K26215
|
Project/Area Number (Other) |
23H01521 (2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
杉浦 聡志 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (30648051)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 翔 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (00708018)
倉内 文孝 岐阜大学, 工学部, 教授 (10263104)
中西 航 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (70735456)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥11,440,000 (Direct Cost: ¥8,800,000、Indirect Cost: ¥2,640,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
|
Keywords | 災害時交通 / 交通モニタリング / OD推定 / MFD |
Outline of Research at the Start |
本研究は災害時交通マネジメントの高度化に向けて,道路網上におけるDay-to-Dayで変化する需要パターン,供給性能を観測する技術を構築する.具体的には情報収集可能性が限定される災害時においても,観測可能な情報に基づいたOD需要推定手法,およびMFDに基づく道路網の供給性能を評価する手法の開発を目指す.構築した手法は2022年冬季に発生した札幌での豪雪災害に適用し,Day-to-Dayの推移を分析する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下のトピックについて研究に取り組み,成果を得た. 1.経路選択行動の仮定を必要としないOD推定手法の構築 道路ネットワークをグラフとして見立て,グラフカットにより定義される強連結成分をゾーンとして定義した条件において,任意のゾーン間(ODペア)の交通量を推定する基礎モデルを構築した.具体的にはゾーン間を通過するリンクがすべて交通量観測可能であり,車両位置情報からゾーン間推移の履歴のサンプリングデータが存在する前提において,リンク交通量の観測誤差がなく,車両位置情報がダイレクトスケーリングであるときには誤差なくゾーン間交通量が推定できるモデルを構築した.構築したモデルを仮想ネットワークで適用した結果,想定した通りの挙動を示すことを確認した.この内容は第68回土木計画学研究発表会にて報告した.くわえて,次年度以降に取り組む予定としている内容ではあるが,より都心部のゾーンは内内交通量が混雑の原因となるため,より適切にゾーンを分割するために有用な手法を構築し,高水準学術誌へ投稿し,載録された. 2.面的被害の生じた道路網のMFDに基づく供給性能変化分析 2021年度冬に発生した札幌における大雪のリンク交通量観測機の情報を用いて札幌中心市街地のMFDの変化を分析した.加えて,XRAIN降水強度を用いることで,降雪状況を踏まえたMFDの推移を考察した.この分析により,降雪があった日にはそうでない日と比較すると車両存在台数が増加する一方でスループットが減少し,MFDにヒステリシスループが発生することを確認した.この内容は交通工学論文集Vol.10(1)に採択された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた初年度の計画通りに進捗している.OD推定の基本モデルは想定したように道路網利用者の経路選択行動の影響を受けないため,誤差なく推定できることが確認できた.また,降雪によって道路供給性能が低下し,ヒステリシスループが生じることを確認しており,データの整理および基礎的な分析が順調に進捗している.
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画どおりに進捗していることから,今後も当初計画通りにした研究トピックに取り組む.具体的には,以下に取り組む. 1.OD推定においては,観測機の誤差を認められるよう,モデルを拡張する. 2.MFDによる道路供給性能の表現においては,代表者等が構築したネットワーク分割手法によりWell-definedなMFDが実現可能か検証する.
|
Report
(1 results)
Research Products
(12 results)