Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は,発災後10年以上経過した福島第一原発事故被災地に残存する放射能汚染による建築空間内の空間線量率への影響を明らかにすることを意図して,放射性セシウム(Cs-137)が残存する地表面で十分に調査されていない種別の調査を行う。また,発災時稼動していた換気・空調設備等の調査を計画する。発災後10年以上経過した今測定することで,ヒビ割れを生じた劣化したアスファルト面等,時間経過と共にCs-137の移行が予想される対象の沈着状況の確認が期待される。換気・空調設備等は,建築設備分野で放射能汚染について十分に把握されていない。これら機器が廃棄される前に調査可能な対象を探索して記録に残すことを目指す。