Effects of indoor environmental quality from natural materials on better health in occupants: a prospective cohort study in wooden houses
Project/Area Number |
23K26266
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Project/Area Number (Other) |
23H01572 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23020:Architectural environment and building equipment-related
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Research Institution | Kindai University (2024) Kansai University of Welfare Sciences (2023) |
Principal Investigator |
東 賢一 近畿大学, 医学部, 教授 (80469246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萬羽 郁子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20465470)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
立木 隆広 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10734650)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,030,000 (Direct Cost: ¥13,100,000、Indirect Cost: ¥3,930,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
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Keywords | 木質 / 室内環境 / 心理 / 生理 / 縦断研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、無垢材を使用する木造住宅を建築予定の実住宅を対象に、室内環境の問題が生じやすく室内環境の影響を受けやすい冬期をベースに、また季節の違いを把握するために夏期の調査を加え、既存住宅における現状把握から、新築木造住宅入居後の状態までを経年的に調査する。特に本研究では新築入居約5年後まで居住者の調査と住環境測定の追跡調査を行う。本研究は、無垢材等の自然素材を使用した住宅での室内環境の特徴や住環境の変化が居住者の健康状態等に及ぼす長期的な影響を明らかにする前向きコホート研究であり、約5年後の調査まで拡張することで、アレルギー疾患や循環器疾患等の慢性的な疾病に対する予防や改善効果等を把握する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、無垢材を使用する木造住宅を建築予定の実住宅を対象に、室内環境の問題が生じやすく室内環境の影響を受けやすい冬期をベースに、また季節の違いを把握するために夏期の調査を加え、既存住宅における現状把握から、新築木造住宅入居後の状態までを経年的に調査する。前課題19H02305(4年間)において、基本部分であるベースライン調査を行った。本課題では、新築入居約5年後まで居住者の調査と住環境測定の追跡調査を行う(関西福祉科学大学倫理審査承認23-15)。本研究は、無垢材等の自然素材を使用した住宅での室内環境の特徴や住環境の変化が居住者の健康状態等に及ぼす長期的な影響を明らかにする前向きコホート研究であり、約5年後の調査まで拡張することで、アレルギー疾患や循環器疾患等の慢性的な疾病に対する予防や改善効果等を把握する。 令和5年度は、ベースライン調査の調査世帯を新規に増やすとともに、令和5年度より新築入居約5年後の時期となる追跡調査対象の世帯が生じることから、令和5年度から約5年後の追跡調査を順次夏期と冬期に実施した。データとしては、木質住環境の測定データ(室内外の温度・相対湿度・二酸化炭素濃度のモニタリング、アルデヒド類・脂肪族/芳香族炭化水素類等の揮発性有機化学物質濃度、木材に由来するテルペン類の濃度、真菌濃度等)、居住者の健康状態や環境評価に関する調査(シックハウス症候群関連症状、アレルギー疾患・循環器疾患等の慢性疾患(5年後の追加調査)、ストレス症状、精神健康状態、睡眠、ダンプネス、乾燥・温熱感、住まい方等)、生体試料の採取と測定(ストレスや粘膜免疫応答の指標である唾液中分泌型IgA)、血圧・脈拍・身長・体重・体組成の測定、日常の身体活動量や栄養摂取量に関するデータを収集した。また、収集したデータを解析するにあたり、建物に使用される材料の仕様や建築図面等の資料を入手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者のチルチンびと地域主義工務店の会(会員数全国62社、年間計新築約800 棟)にご協力いただき、前課題を通じて、2023年度までに合計47世帯の176名から調査に対する協力を得て調査を実施してきた。2023年度に5年後の追跡調査(冬期と夏期)を開始したのはこのうち4世帯であった。これまでの調査地域は、愛知県、東京都、愛媛県、福岡県、佐賀県、新潟県、埼玉県、栃木県と広範囲の地域で調査を実施した。調査協力者の確保はほぼ計画通りに進捗している。 これまでの研究結果の一部については、空気清浄とコンタミネーションコントロール研究大会、日本建築学会大会、室内環境学会学術大会、人間-生活環境系シンポジウム、日本臨床環境医学会学術集会、空気調和・衛生工学会大会などの学術講演会で発表するとともに、中間報告として、雑誌「季刊チルチンびと」にも掲載していただき、社会に成果を公表するとともに、研究にご協力いただいた世帯の方々にも報告できるようにした。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は5年後の追跡調査の2年目にあたるため、さらに追跡調査の世帯が増加する予定である。ベースライン調査の最終日に、5年後の調査に対する協力を呼び掛けて全ての世帯から協力可能との回答を事前に得ており、調査を計画通りに進める予定である。但し、年数が経過していることから、研究協力者のチルチンびと地域主義工務店の会の工務店と連携しながら、調査に対する協力を慎重に再確認しながら進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)