Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は、旧植民地も含むわが国近代で実施された、市区改正、道路拡築、土地区画整理、宅地開発、団地造成などの都市計画や宅地開発に関わる開発事業について、それが開発された以降に、計画者以外も含めた多様な意思が介在することで起こる、空間の変容や価値・イメージの形成と変容に着目し、それを地価などの定量化指標の変動だけでなく、エッセイやメディア等に見られる抽象的評価などからも分析する。これにより、計画事業が持ち得た価値を、単に事業史としてではなく、それが持ち得た都市史全体の中で持ち得た価値として明らかにすることを目指す。